【SDY】米国配当貴族指数連動の投資信託について

こんにちは、いなかのです。



以前にステートストリート運用の米国高配当貴族ETFの【SDY】を紹介したのですが、そのSDYが用いているベンチマークと同じ連動を目指す円建ての投資信託【米国株式配当貴族(年4回決算型)】がSBI証券のトップページで取り上げられていたので


以下の確認しておきたい点について紹介します。

・コストの違い

・償還日が設けられている

・分配金の分配月の違い




米国株式配当貴族(年4回決算型)とは?

米国株式配当貴族(年4回決算型)は、25年以上増配し続ける厳選された米国の優良株に実質的に投資をすることができます。


ベンチマークとしてS&Pハイ・イールド・ディビデンド・アリストクラッツ指数を用いており、別名「S&P高配当貴族指数」と呼ばれています。



この指数の詳細については、関連記事欄に貼っておきます。


S&P500指数構成銘柄の中で25年以上増配し続ける企業の中から厳選し、かつ年四回のリバランスが行われると思って頂ければ問題無いかと思います。





SDYと米国株式配当貴族(年4回決算型)のコスト面

SDYの運用にかかる経費率は0.35%となっています。
しかし、SDYは米国ETFですので実際は少額の売買手数料や為替レートの関係してくるため、総コスト面でみると0.35%で収まらないです。



対して、米国株式配当貴族(年4回決算型)は保有中に掛かる管理費用である信託報酬が0.55%、解約または購入時の基準価額調整に掛かるコストの信託財産留保額が0.10%かかります。




そのため、ノーロードのインデックス投資と比較すると高めのコストになりますが、円建てで購入出来るため為替レートを気にする必要が無く米国優良増配株式に投資ができるのが最大のメリットかと思います。





米国株式配当貴族(年4回決算型)の償還日

投資信託における償還とは、「投資信託の運用が終了する日」の事です。
投資信託の運用期間が終わり、信託財産(投資信託が保有している資産)の清算を行い、投資家に対して投資口数に応じた償還金を返還することをいいます



米国株式配当貴族(年4回決算型)の償還日は2028/10/23となっています。
そのため何事も無ければこの投資信託は2028年10月23日に運用が終了し保有口数に応じて投資家に換金されるというわけです。



勿論、予定償還日を迎える前に純資産額が極端に減った場合、償還日を迎える前に償還する繰上償還が行われるかもしれませんし、さらに延長して運用する可能性もあります。


もしこの投資信託を購入する場合、たまに償還日を確認するといいとよいかと思います。




分配月の違い

SDYの分配月→3月、6月、9月、12月

米国株式配当貴族(年4回決算型)→1月、4月、7月、10月

このようにSDYと米国株式配当貴族(年4回決算型)では分配月に1か月のズレが生じているので注意しましょう。



米国株式配当貴族(年4回決算型)は投資信託のため分配金を受け取るタイプで購入をすると、もし利益が出ていない場合投資元本を削って分配金を排出することもあるため、分配金受取型で購入するか、分配金の再投資型で購入するか投資目的と照らし合わせる必要があります。




再投資型を選べば分配金の課税を繰り伸ばせますので効率のいい運用が可能になります。



※ちなみにSDYはキャピタルゲイン分配金と頻繁に出すという面白い高配当ETFです。



まとめ

①スペック上は米国株式配当貴族(年4回決算型)よりSDYの方が低コスト

②何事も無ければ2028年10月23日に償還される

③米国株式配当貴族(年4回決算型)の分配月は1月、4月、7月、10月という点に注意



ETFであるSDYはリアルタイム取引ができるので、タイミングを見計らって購入することができますし、投資信託とは違い、投資元本を切り崩して分配金を出すいわゆるタコ足分配金が実行されることが無いのが良いですね。




逆に米国株式配当貴族(年4回決算型)は投資信託ですので、キリの良い額で購入することができますし、分配金の再投資ができるため分配金を効率よく運用に回すことができます。



ベンチマークは同じですが、それぞれ異なったシステムになっていますので投資方針に合った方を選んで下さい。



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