お手頃価格の金ETF【GLDM】の株式併合について

こんにちは、いなかのです。


どうやらステートストリートのミニゴールドETF【GLDM】が株式併合するみたいですね。
GLDMの1株18ドル前後だったので非常にお手軽価格で金に投資ができ私も投資をしていたのですが、2月中に株式併合するのが決定したそうです。


そういえば、2021年7月頃?にブラックロックの金ETF【IAU】も株式併合していたので、この低価格だと運用が難しいのかもしれないですね。


GLDMについては楽天証券ですと無料で買付できたこともあり、保有者が多かったのではないでしょうか。



SBI証券での特定口座株式併合への対応

株式併合とは、数個の株式を1つにまとめることをいいます。
今回【GLDM】は2株を1株に併合するとのこと。


なので、株価自体は1株35~40ドルになるかと思います。


さて、ここでGLDMを保有している私達にどのような影響がでるかといいますと、

1. 元々保有している株数が2→1つになるため、保有株式数は減少する

2.保有株式数は減少するが1株の資産価値は上昇。そのため、保有資産価値は変わらない。

3.保有している株式が併合されるため場合によっては払い出しがある


市場に出回っている株式数が減少する代わりに理論上1株の価値は上昇するはずなので
自分が保有している株式の価値は変わらないはずです。


ただ、併合時に保有している株式が一般口座に払い出しされることもあるそうです。
一般口座払い出しということは自分で売買に関する確定申告の提出が必要になるので注意が必要です。



一応念のためSBI証券の株式併合時のコーポレーションアクションを確認すると
株式併合での特定口座処理が可能となっているため特別今回の株式併合について気にする必要はないのかと思います。

出所:SBI証券コーポレーションアクション


楽天証券の特定口座株式併合への対応

出所:楽天証券コーポレーションアクション

楽天証券の場合システムの都合からなのか特定口座での外国株式について株式併合時は一般口座に払い出しされるとのことです。


なので、もし一々確定申告するのが嫌で特定口座(大多数はそうだと思う)を利用している方は、権利落ち日が来る前に一旦売却するのがいいのかもしれませんね・・・。



冒頭でも述べましたが楽天証券さんはGLDMの買付手数料サービスをしていたので保有している人は結構いらっしゃるんじゃないかと思います。




今後GLDMの適切な運用が期待できる

GLDMの株式併合が決まり証券会社によっては一般口座へ払い出しされることからマイナスな印象が持たれますが、株式併合されるにあたり今後GLDMの適切な運用が期待できるかと思います。


株式併合にメリットとして、
1.低株価という目線から脱却できる点
2.管理コストの削減

3.少数株主の排除

が挙げられるのですが、今回個別株ではないので「少数株主の排除」は置いときましょう。




1.低株価からの脱却

通常株価の低い株式に対し投資家からの目線は厳しくなりがちなのですが、株式併合により1株の資産価値を高め株価の上昇が見込めるので投資家の目線が良くなるというメリットがあります。


ただ、今回の【GLDM】。
金ETFの【GLD】の1株単価が高すぎるということで個人投資家でも気軽に投資ができるように低価格!というコンセプトの元作られた金ETFなのでもしかすると目線が悪くなるかもしれませんね


とはいえ、株式併合後1株30~40ドル(推定)なので低価格であることには間違いない。



2.管理コストの削減

低価格故に投資がしやすくなり株主数が増えその分管理コストが段々増加していきます。

株式併合を行う事で株式数や株主数を減らすことができるので管理費用を下げる、抑えることが可能になります。


金ETFの中で経費率が最安のGLDMですが、もしかすると今後さらに安くなることが期待できるかもしれません。



GLDMの株価

出所:グーグルファイナンス

GLDMは2018年6月26日に運用が開始した金ETFです。
2020年のコロナショック時に金への需要が極端に上がり金価格の上昇に伴って、GLDMも2020年8月7日最高値20.23ドルを更新し、現在に至るまで高い株価推移を維持しています。


株式併合後は1株日本円にして5,000円ぐらいでイメージしていればいいのかなと思います。
ブラックロックのIAUも2021年に株式併合しているし20ドル以下の運用は管理コストが予算上に掛かる可能性があるのかも。



まとめ

1.2月中にGLDMの株式併合決定

2.SBI証券では特定口座内で処理される

3.適切なGLDMの運用が期待できる

ということで、GLDMの株式併合がありますと。
2月中だけで廃止や併合、分割が行われる株式がそれなりにあるんだなぁという印象でした。


SBI証券はdポイントとの連携も開始するので更なる顧客確保が見込める点や、住信SBIネット銀行も上場に向けて手続きが進んでいることから益々期待できるネット証券かと思います。



とりあえず今は株価が大きく下がった時用に現金保有率高めておきます。



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