【1478】iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETFについて
こんにちは、いなかのです。
いやぁ、前々から言われていた1ドル=150円が現実味を帯びてきましたね。
丁度1年前辺りは1ドル=110円推移だったのでもうちょっとドル転や米株購入しておけば
よかったと後悔中ですが、先を完全に見通せるなら簡単に富豪に慣れちゃいますよね。
さて、今回は日本の高配当株式に投資ができる【1478】iシェアーズMSCI好配当利回りETFについて紹介していきます。
【1478】iシェアーズMSCI高配当利回りETFとは?
運用会社:ブラックロック
名称:iシェアーズMSCI高配当利回りETF
ベンチマーク:MSCIジャパン高配当利回りインデックス
直近株価:2361.11円
直近配当額:49.0円(R4年8月)
分配金利回り:3.23%
分配月:2月、8月
組入銘柄数:37
経費率:年率0.2090%(税込)
純資産:404億円(R4年9月時点)
設定日:2015年10月19日
このETFは、配当利回りの高さかつ配当の継続性や企業の財務体質にも着目し算出される「MSCIジャパン高配当利回りインデックス」指数への連動を目指すETFになります。
東京証券取引所(東証)に上場しており、日中に売買を行うことができます。
サラリーマンである私達だと仕事中に売買できるわけですね。
またこの指数は日本国内の取引所に上場している大型~中型株(不動産投資・J-REIT除く)を対象としており、
配当継続性、配当性向、財務体質などの基準を満たした企業の中から、
MSCIジャパン指数の配当利回りの130%を越える利回りを持つ銘柄を構成銘柄とし時価総額加重平均で算出されている指数になります。
1478セクター構成
こちらは当ETFのセクター比率になります。
2022年4月4日より東京証券取引所(東証)1部、2部での区分けを取りやめ、
プライム市場、スタンダード市場、グロース市場へ変更しています。
それぞれ、
プライム市場:約1839社
スタンダード市場:約1467社
グロース市場:約466社
の銘柄数となっています。
その中でも財務状況が健全でありかつ高利回り銘柄のセクターが上記画像に偏っているとも見れますね。
また、資産構成の99.4%は日本株式で構成し、残りはキャッシュもしくはデリバディブ商品で構成されています。
1478構成銘柄上位10社
こちらがiシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETFの構成銘柄上位10社になります。
日常でも見慣れた名前もあります。
それぞれ簡単に説明すると
1.本田技研工業:直近利回り3.29%。自動車および自動二輪車、発電機などを製造・販売し、金融サービス事業も営んでいます。同社は米国をはじめカナダ、英国、フランス、イタリア、スペイン、ブラジル、メキシコ、インド、タイに製造拠点を保有。
2.東京海上ホールディングス:直近利回り2.57%。子会社を通じて、不動産・損害・生命保険や資 産運用サービスを提供する会社になります。
3.日本たばこ産業:直近利回り6.33%。たばこメーカー。たばこ・たばこ関連製品の製造、マーケティング、および販売に従事し世界各地で事業を展開。医薬品事業および食品事業も手掛けている。言わずと知れた高配当日本株を代表する1社。
4.伊藤忠商事:直近利回り3.49%。金属、鉱物、木材、繊維、機械、食料、エネルギー・化学品、建築資材、生活資材などを取り扱う総合商社で世界中で事業を展開。同社はデータコミュニケーションや衛星通信事業も行う。
以下直近利回りのみ表記
5.ソフトバンク:直近利回り5.71%
6.三井物産:直近利回り3.80%
7.トヨタ自動車:直近利回り2.56%
8.三菱電機:直近利回り2.92%
9.日本電信電話:直近利回り3.19%
10.任天堂:直近利回り3.52%
トータルリターン
こちらが累積と年次ごとのトータルリターンとなります。
累積上はしっかりとリターンを生み出していますが、年次で見ると2018年に大きく落ち込んだようです。
2018年というと米国利上げや、米中貿易摩擦によって成果株価同時安が起きた年ですね。
日本は米国、中国ともに密接に関わっているため大きく株価に影響が表れました。
日本株で統一しようとおもったのですが、私が保有している高配当ETFのHDVとSPYDと比較してみます。
HDV、SPYDどちらも米国株式で構成されています。
HDVは1478と同じく、「財務健全性」と「高配当」を謳っているETFであり
SPYDはS&P500の中で配当利回りの高い上位80銘柄を均一に保有しています。
直近5年トータルリターン
1478のテーマと近いHDVが直近5年間で一番トータルリターンが高いです。
HDVは経費率0.08&で75銘柄で構成、エクソンモービルを筆頭に米国の高配当株式に1株=101ドル辺りで今は購入できます。
直近利回りも3.04%と3%以上は維持しているETFです。2021年は減配が目立っておりますが私個人としては気に入っているETFです。
SPYDはREITやそもそも景気敏感株の保有比率が相当高くなっている点と、構成銘柄を均一に保有する方針故に80銘柄で構成されていても1株1株の株価の影響が大きいため、HDVや1478に比べボラティリティの高い動きをしています。
直近1年トータルリターン
2022年はロシアによるウクライナ侵攻が起き、米国では40年来のインフレ、それに伴った政策金利の引き上げが行われており、またナスダック市場(グロース株やハイテク株など)からの資金流出も目立っています。
米国株式の株価動向としては落ち込んだ1年間であり、そのためか1478のリターンが直近では勝っていますね。
ただ、円安が進んでいるため資産状況上HDVやSPYDに投資している方が為替の実態としては資産が増えている個人投資家は多そうですね。
過去配当実績
こちらが設定来より年2回(2月、8月)の分配金実績となります。
前年同月比で見ていくと増配・減配と安定的ではないもののある一定の利回り水準は維持しているようです。
直近の8月が今のところ一番分配金を出したようですね。利回り自体はコロナ禍時期が1株=1700円水準だったので
利回りは一番高かったはずです。
現状、増配をしていく確証がないETFですが、100株230千円の投資で3~4千円程度を半期ごとに収入として見込めます。
まとめ
1.東証(過去名称)の上場する大型~中型株で財務健全性と高利回りに注視した株式に投資が可能
2.リターン率は悪くなく市場分散としてHDVやSPYDと違った形で利用できそう
3.分配金は増配・減配を繰り返しており連続増配は期待できない可能性は高い
円安が進み過ぎて日本株式を見だす方も増えるのでは、と思ったので最近気になっていたこのETFについて書きました。
ただ今後も円安はどんどん進むでしょうし、130円半ば辺りは定位置になってくると言われていることから米国株式への投資を以前からされている方はそのまま継続していっていい気がします。
日本株式もいいものが多いとは思うんですけど、如何せん自分が住んで働いている国の話なので、内面がみえすぎているせいで成長するのかはなはな疑問が湧いてきます。
嫌な面まで見えないからこそ、表面上のスペックだけで米国籍のETFや株式に投資しやすい側面もあるのかもしれないな、と今回書きながら感じました。
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