たわらノーロードで全世界株式投資をする意味を考える

こんにちは、いなかのです。


今回は、私が保有している「たわらノーロード先進国株式」と「たわらノーロード新興国株式」二つで全世界株式市場をしている意味を改めて考えたいと思いました。



比較対象として、バンガードの「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF【VT】」を用いようと思います。



VTはこれ一つで全世界株式市場に投資ができその保有数は8000銘柄に上ります。



たわらノーロード先進国株式について

たわらノーロード先進国株式は、MSCIコクサイ・インデックスをベンチマークとする純資産107,772百万円規模の投資信託になります。


日本を除く先進国市場に投資ができるわけですが、国別割合としては米国で6割ほど占めています。


出所:たわらノーロード先進国株式 目論見書


上記はたわらノーロード先進国株式の目論見書の一部です。
組入銘柄の上位はGAFAMを含めほぼ米国で構成されています。


一番左の資産の状況が国別比率であり、米国以外はほぼ同比率での分散になっています。




たわらノーロード新興国株式について

たわらノーロード新興国株式は、MSCIエマージング・マーケット・インデックスをベンチマークとする純資産10,523百万円規模の投資信託になります。



出所:たわらノーロード新興国株式 目論見書

組入銘柄を見てみると、アリババやテンセント等の中国版GAFAである「BATH」等に投資することが出来ます。



国別でみると新興国代表である「BRICS」に投資が可能です。
たわらノーロード新興国株式でリスクの高い新興国市場に分散をしながらリターンを享受することができます。




ケイマン諸島とは、国際的な金融ハブとして世界中で認められている管轄区域の事。簡単に言うと、法整備がしっかりしているため少しでも安定した透明性のある情報を外国人投資家に提供できるようにこの地域を企業籍として選ぶことがあります。





VTについて

バンガード・トータル・ワールド・ストックETF【VT】は、。FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動する投資成果を目指すETFになります。


経費率0.08%という低コストにて、先進国と新興国市場両方の大型~小型株を対象に投資ができます。
構成銘柄は約8,000銘柄に上り、全世界の投資可能な市場時価総額98%以上をカバーしています。


2020/5時点

国別比率としては米国が5割を占めており、残り5割を先進国、新興国市場に満遍なく割いているようです。



上位構成銘柄も時価総額ですので基本的にはGAFAMやアリババ等の米国と中国企業が上位にくる構成になっています。




各パフォーマンス比較

直近1年パフォーマンス

VT=青線 TOK=橙線 EEM=緑線

TOK=先進国株式
EEM=新興国株式



指数での比較が出来なかったので、たわらノーロード新興国株式とたわらノーロード先進国株式と同じベンチマークを採用しているETFを用いました。




直近1年間は新興国株式市場が先進国株式市場をアウトパフォームしている相場のため、EEMがパフォーマンスがよく新興国株式が保有されているVTもTOKと比べるとリターンが大きいです。





直近5年間パフォーマンス

VT=青線 TOK=橙線 EEM=緑線

直近5年間まで拡げると、先進国市場というより米国市場が牽引していた市場のためTOK>VT>EEMの順でパフォーマンスの良い結果となっています。





1つではなく2つの投資信託に分けている理由

今回のようにコストを掛けずに全世界に投資をする、という目的を果たすためであれば一番コストが安く済むVTだけで全世界に投資をするのが近い投資の仕方かと思います。



なのに私が二つに分けている理由は実際にお金が必要になった時の解約の事を考えているからです。



実際投資で資産形成をする理由には将来でお金を使う可能性があるからだと私は思っています。
その際に解約して資金化する先を選べるようにすることで、



「好調で成長中の市場は解約せず、好調ではないが少しだけ利益が出ている先を解約することにしよう」のように



自分なりの戦略を組むことができるからです。




一括購入をしている方はそうでもないかもしれませんが、積立のような購入方法を取っている方は恐らく1つだけしか保有していない場合中々解約に移れないのではないかと思います。




また1つしか保有していない場合解約先が一つしかないため、そこに選択を用いることができず解約した後も多少の心残りが発生するのではないかと思っています。



このような部分に投資商品を複数持つ意味を持つのではないかと思いました。




関連記事

↓先進国株式市場に投資ができるETFについて

↓新興国株式市場に投資ができるETFについて