SBI・Vシリーズ誕生。S&P500連動だけでなく全米株式、高配当株式も追加

こんにちは、いなかのです。


SBI証券より「SBI・Vシリーズ」の運用が6月29日より開始されます。


2019年から運用されているS&P500連動の「SBI・バンガード・S&P500」は「SBI・V・S&P500」へと名称が変更されます。



今回は6月より運用が開始される投資信託は、

SBI・V・全米株式インデックスファンド(愛称:SBI・V・全米株式)
SBI・V・米国高配当株インデックスファンド(愛称:SBI・V・米国高配当株式)

の二つです。

これでSBI製の低コストでバンガードETFに円建てで投資ができる投資信託が三つ揃ったことになります。




SBI・V・全米株式とは?

SBI・V・全米株式とは、バンガードが運用するETF:VTIに投資をして、CRSP US トータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)という指数に連動する投資成果を目指す投資信託になります。


この指数は、米国株式市場に上場する小型株・中型株・大型株で構成されておりその数は3600社近くに上ります。



そのため、このSBI・V・全米株式はこの指数をベンチマークとするバンガードETFのVTIを買付しているため、米国市場全体に投資ができるわけです。


本家のVTIの経費率(信託報酬)は→0.03%
SBI・V・全米株式の信託報酬は→0.0938%



とSBIを介しているのでVTIに比べるとコストはかかりますが、ドル転する手間や、為替をあまり気にしなくていいことを考えると破格の値だと思います。


何より、最低金額100円から好きな金額で買付できるのはETFにはない投資信託ならではのメリットですね。



SBI・V・米国高配当株式

SBI・V・米国高配当株式は、バンガードETFのVYMに投資をして、FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目指す投資信託になります。



この指数は、全米国株式から大型株を中心に予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄で構成されています。
大体420銘柄で構成されており、REIT株のみ除外されています。


VYMの経費率(信託報酬)は、0.06%
SBI・V・米国高配当株式の信託報酬は、0.1238%となっています。


配当利回りが3%前後で推移しているので、S&P500や全米株式インデックスファンドと比べると高いです。


そのため、自動で分配金を再投資してくれる投資信託なら税金の繰り延べができるので大きく評価額伸ばすことができるかもしれません。



また、分配金を再投資ではなく受取にしたのであればある程度まとまったインカムゲインを得られるかもしれません。


ETFと違い投資信託はタコ足配当を出すときもあるので注意は必要ですが・・・。




改めて「SBI・V・S&P500」について

SBI・V・S&P500は一番最初に始まったSBI・Vシリーズであり、2019年から運用を開始しています。



本家のVOOに投資をしてS&P500への連動成果を目指す投資信託ですが、運用開始当初から異常なほどの人気を誇り僅か二年足らずで純資産を210,386百万円まで伸ばしています。



本家のVOOは0.03%のコストになりますが、SBI・V・S&P500は0.0938%の信託報酬になります。


SBIならば投資信託の保有額に応じてTポイント還元サービスもあるので実質コストはもう少し低いですね。





まとめ

①SBI・V・全米株式はVTIを買付

②SBI・V・米国高配当株式はVYMを買付

③SBI・V・S&P500はVOOを買付

ということで来月6月末から①と②の運用が開始します。


SBI・V・米国高配当株式は本家のVYMに直接投資をした方が良い面もあるため、VYMとの差別化をどれくらい図れるか気になります。


SBI・V・全米株式は他社で同じ投資信託がありますが、需要の高い投資信託になるかと思います。



ETFでは1株からの購入になってしまうので、サラリーマン投資家が爆発的に増えている昨今、今回のような投資信託シリーズへのニーズは非常に高いものであると考えられます。



これを機にどんどん「SBI・Vシリーズ」が出てくるかと思いますのでこれからも楽しみになりますね。





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