米国ETF:VYMと楽天VYMの比較

2020年10月20日

こんにちは、いなかのです!
外出の出来ないGWも残り1日です。私はこのGWを使って車・衣服の手入れをしてました。
やはり皮物は手入れをすればするほど味が出ますね。





さて以前高配当株式ETFとして紹介させて頂いた米国ETF:VYMですが、こちらに投資をする投資信託:楽天VYMについて紹介していけたらと思います。



(簡単に)米国ETF:VYMとは?

VYMは、世界第2位の資産運用会社であるバンガード社が提供している予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を組み入れたETFです。正式名称は、「バンガード・米国高配当株式ETF」です。




インデックスとして利用されている「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」は米国株式市場における高配当利回りの銘柄を対象にし、REIT(不動産)は除外されています。




構成銘柄は一定以上の流動性を持つ米国の大型から小型銘柄の中で、REITと今後1年先まで配当が無配の銘柄を除外した上で、残りの銘柄から配当利回りの高い順に選定されています。



VYMは、高配当ETFとしてSPYDとHDVと並んで人気の高い商品です。

VYMについては以前にも記事させて頂いてるのでもしよろしければ「【VYM】低コストかつ銘柄分散の取れた高配当ETF」こちらをどうぞ!

楽天VYMとは?

楽天VYM(正式名称;楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド)は、米国株式市場における高配当銘柄に分散投資できるインデックスファンドで、


FTSEハイディビデンド・イールド・インデック(円換算ベース)に連動する投資成果を目指すファンドです。





楽天VYMは「バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)」の購入を代行する仕組みで作られています。


VYMと楽天VYMの特徴比較

VYMの特徴

・ベンチマーク:FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス
・経費率(信託報酬):0.06%
・配当月:3,6,9,12月
・配当利回り:2.78%
・資産総額:2.8兆円
・保有銘柄数:400
・設定日:2006/11/10

楽天VYMの特徴

・ベンチマーク:FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス
・信託報酬:0.132%
・実質コスト:0.456%
・分配金:なし
・資産総額:23.83億円
・設定日:2018/01/10

こちらが両者の特徴となっております。




楽天VYMは運用が始まってからまだ日も浅いため純資産がまだまだ少ないですね。
また、信託報酬は0.132%と投資信託の中では低い部類に入ります。





ただし、運用報告書の中には書いてあるのですが投資信託には隠れコスト(委託費用等)があり実質コストは0.456%となります。

両者メリット

VYMのメリット

1.構成銘柄400超
2.信託報酬が低い:0.06%
3.高い配当利回り:2.5~3.5%推移

楽天VYMのメリット

1.構成銘柄400超
2.最低100円から始められる。
3.本家(VYM)と違い為替リスクを考えなくてよい

VYMの特徴といえばやはり、0.06%という低いコストでありつつ高い配当利回りな所ですね。
さらに、同じ高配当株式ETFの中でも構成銘柄400超と非常に分散力のあるETFです。





楽天VYMは好きな金額から購入出来る事が大きいですね。
本家(VYM)は現在76.26ドルなので、1ドル106.49円だとするとVYM1株:約8120.9円からしか購入することが出来ません。






また、今計算したように常に市場価格と為替変動を計算しなければならず手間がかかります。
そのような手間を解消してくれているのがこの楽天VYMの大きなメリットですね。


両者デメリット

VYMのデメリット

1.為替リスクがある
2.1株の単価が高い
3.定期購入不可(SBI証券のみ可能

楽天VYMのデメリット

1.コストが本家より高い
2.純資産が少ない
3.分配金なし

どうしても楽天VYMは為替リスクなどの手間が省ける分本家のVYMよりコストがかかってしまいます。
また、純資産が少ないことも少々不安な所です。




もし暴落が訪れ楽天VYM保有投資家が売却し続けると償還(投資信託の運用終了)のリスクが上がるからです。
例外もありますが、一般的には純資産は大きいことに越したことはありません。




最後に楽天VYMの分配金についてです。
通常分配金は受け取る際、20.315%の税金が引かれてしまいます。




そのため、自分で分配金を受け取り再投資というのは運用効率が悪いとも言えます。
しかし、楽天VYMは分配金を出さず自動で再投資を行うため運用効率を上げています。





これだけ聞くと分配金を出さないことはメリットに感じるのですが、
そもそもVYMに投資をする理由は分配金の受け取りにあります。





VYMからの安定的な分配金を受け取り、再度VYMに投資や価格の下がった銘柄に投資したり、VYMとは性質の違うものに投資したりといった自由な用途があります。



あくまで主観ですが、分配金を出さず運用効率を上げるのであれば別の投資信託でもいいような気がしますよね。




まとめ

さて両者ともFTSEハイディビデンド・イールド・インデック(円換算ベース)に連動する投資成果を目指す商品ですが、どちらが良いかというとやはりこれは自分の投資スタンスに合わせるのがいいとおもいます。





まとまった分配金になるには多額な資金が必要にはなりますが、コストを抑え安定的な不労所得を得たいなら本家VYMでしょうし、




多少のコスト差は気にせず投資にあまり時間を割かずに好きな金額で自動で購入と再投資をしてほしいなら楽天VYMかなと。



一応本家VYMですが、今のところSBI証券のみ定期購入設定可能です。
実際に私もSBI証券で他の米国ETFを毎月定期購入していますが非常に便利です。

こんな感じで設定した買付日に成行(売買の際値段指定せず注文)で自動的に買付を行ってくれます。
一度設定してしまえば後は自動で毎月購入してくれるのでETF定期買付設定はおすすめですよ。





まだまだこのような米国ETFに投資を行う投資信託がありますので、今後も比較していけたらと思います。


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