【FM】iシェアーズ MSCI フロンティア & セレクトEM ETF、フロンティア市場に投資ができるETFについて

こんにちは、いなかのです。


今回は、新興国よりも未開拓国を中心に投資ができる「iシェアーズ MSCI フロンティア & セレクトEM ETF」通称:FMについて紹介していきます。


米国市場に偏ったポートフォリオの調整として利用したり、高度経済成長を迎えたベトナム経済、2019年以降のアジア各国の株価指数と似た動きをし始めたということで今注目を浴びているベトナム市場に高い比率で投資をすることが出来ます。



ベトナム株を個別で保有するリスクを抑えることに使えるETFかと思います。



iシェアーズ MSCI フロンティア & セレクトEM ETFについて

基本データ

運用会社:ブラックロック
名称:iシェアーズ MSCI フロンティア & セレクトEM ETF(通称:FM)
ベンチマーク:MSCI フロンティア & エマージング・マーケット・セレクト・インデックス
直近配当額0.490363ドル(6月)
分配金利回り:2.07%
分配月:6月、12月
組入銘柄数:157
経費率:0.79%
純資産:510億円
設定日:2012年9月12日

FMは、ベンチマークをMSCIシリーズの一つ「 MSCI フロンティア & エマージング・マーケット・セレクト・インデックス 」とし、フロンティア市場の株式時価総額上位100銘柄以上に投資ができます。


フロンティア市場は新興国市場よりも不透明かつ容易に個別株投資ができない市場となっています。このようなリスクの高いフロンティア市場に投資をするメリットは、かつての中国市場のような爆発的な成長力を享受するためにあります。


その分リスクも大きいため、FMのようなフロンティア株ETFで銘柄分散しながら長期的に保有しフロンティア市場の長期的成長をリターンを得ようという話になってきます。




FMの国別比率

出所:ブラックロック

日本だと日常生活でもなかなか聞くことのない国々になるかと思います。

暴騰でも述べた通りこの上位1位のベトナムが今投資家の間や証券会社のファンドマネージャーの間も注目を浴びている国・市場になります。



ベトナムの実質GDP成長率・インフレ率共にアメリカ・日本・インドよりも高くなっています。
ベトナムは現在高度成長期を迎えており更なる発展段階を迎えている最中


短期目線ではなくあくまで長期目線での高リターンを目指せる市場であると、評価されています。


FMのセクター比率

出所:ブラックロック

FMのセクター比率になります。
新興国市場でも似たようなことになるのですが、時価総額の大きい順に保有していく方針のため、フロンティアのような市場ですと金融株、通信株の比率が大きくなる傾向にあります。


上記画像のように金融と通信セクターで5割の比率となっていますね。



FMの上位銘柄

フロンティア市場なので中々お目に掛かれない企業達が並んでいるかと思います。


意外に思ったのが、ベトコムバンク(VCB)というベトナムの国営大銀行が上位に来ているかと思ったのですが上位には来ていませんでしたね。(保有はされていました。


保有しづらい銘柄を複数保有できるのはETFの利点ですね。


FMのリターン

フロンティア株式市場のFM
新興国株式市場のVWO
米国株式市場のVTI

の三つで直近1,5年リターンを確認していきます。



直近1年リターン

2020/8~2021/8
緑線=FM 青線=VWO 黄色線=VTI

直近1年リターンになります。
以外にもFMとVTIのリターンに差がありませんでした。
ボラティリティも新興国株式市場のVWOが一番大木ですね。


もしかすると直近の中国市場取締りの影響が大きいのかもしれません。



直近5年リターン

2015/8~2021/8
緑線=FM 青線=VWO 黄色線=VTI

中期目線になると過去の実績ではやはり米国市場のVTIが格段とリターンが大きくなりますね



過去の実績上ではどうしても米国市場、次いで中国市場となるのがほとんどでしょう。


今後は将来的にフロンティア市場のとりわけベトナム市場が大きく成長すると言われているのが昨今になります。



まとめ

まとめ

・FMであればフロンティア市場に経費率0.79%で分散投資可能

・今後大きく伸ばすと言われるベトナム株式を2割保有

・過去の中長期では先進国、新興国市場が優勢

安く優秀な労働力を持つベトナムは、日本、米国、韓国、台湾企業の中国に代わる製造基地として発展し、マイクロソフト、サムスン、インテル、キャノン、ホンダなどの先進国の大企業が、中国に代わる製造基地として進出しています。

輸出も急伸し、対米輸出額が2014年にアセアン諸国の首位になっています。



と最近ベトナム市場について勉強をする機会があったので、何かこうETF関連でないかと探し、ブラックロックのFMを見つけました。


こういった市場への投資は余程お金を余らせているか、もしくはポートフォリオのほんのほ~んの一部にするのがセオリーかなとは思います。



ただ、こういった市場に個別株で大きくポジションを取れる方は結局は大きな資産を構築できるのかもしれませんね・・・。

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