コロナショックにて成長期待ヘルスケアETF【VHT】

2020年10月20日

遂にGWが明けましたね。まさか外に遊びに行かないGWを過ごすとは思いませんでした。
自粛生活のおかげで少しずつではありますが、コロナ発症者数が減ってきていますね。
ここで気を緩ませることなく引き続き発症リスクを下げる行動していきたいものですね。





さて、今回は新型コロナウイルスで需要が高まっているヘルスケア関連の株に投資をする
米国ETF:VHTについて紹介できたらと思います。




米国ETF:VHTとは?

VHT(正式名称:バンガード・米国ヘルスケアセクターETF)は、、MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50インデックスと連動させている、米国バンガード社が提供するETFです。





MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50インデックスは米国のヘルスケア・セクターの大型株、中型株、小型株で構成されているインデックスです





このセクターは、ヘルスケア機器およびヘルスケア用品を製造する企業またはヘルスケア関連サービスを提供する企業、医薬品およびバイオテクノロジー製品の研究・開発・製造・マーケティングを主たる業務とする企業で構成されています。




つまり、このVHTに投資することによって米国のヘルスケア関連企業全体に投資が出来るということになります。


VHTの特徴

VHTの基本データ

インデックス:MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50インデックス
資産額:約100億ドル
経費率:0.1%
配当月:4半期毎
配当利回り(12月末):1.89%
保有銘柄数:398
設定日:2004/01/26





経費率は0.1%と米国ETF全体で見るとやや高めですが、セクターETFの中でも十分に低い経費率になっています。





保有銘柄数400前後と米国の圧倒的なバイオテクノロジー技術を持つ企業株を分散して保有できるのがこのETFの良さですね。


VHTと上位構成銘柄とセクター比率

VHTの上位構成銘柄

出所:バンガード社 2019/12/31

ジョンソン・エンド・ジョンソン、ユナイテッドヘルス、メルク、ファイザーなどおなじみの企業が上位に組み込まれています。




特にジョンソン・エンド・ジョンソンなどは配当利回り3%前後、増配率が高く、連続増配企業でもあるため投資家から人気のある銘柄です。



ユナイテッドヘルスは民間の保険会社です。

ファイザーは製薬会社の中で世界第2位の収益を誇る企業であり、
メルクは製薬会社の中で世界第4位の収益を誇っています。





これらの企業は新型コロナウイルスのようなパンデミックで貢献しており、その際治療薬やワクチンの製造、検査キットなどを提供しています。


VHTのセクター比率

出所:バンガード社 2019/12/31

医薬品(29.3%)、ヘルスケア機器(22.9%)、バイオテクノロジー(17.9%)の上位3業種で全体の7割を超えています。





医薬品には治療薬やワクチン、ヘルスケア機器には検査や診断などに使われる医療機器、バイオテクノロジーには検査キットや医療診断サービスが各々含まれます。





VHTの株価推移

VHTとVOO(S&P500連動)の株価チャート

出所:グーグルファイナンス 


上記チャートはVOOの設定日である2010/09/09から現在までで株価の比較をしています。

バンガード社のETFの中で非常に人気なのがS&P500と連動させているVOOです。





投資先が違うものなので完全に比較出来るものではありませんが、有名な指数であるS&P500連動のVOOと比較することでセクターETF投資のパフォーマンはどのようなものか見えるかと思います。


VHTとVOOのトータルリターン

2010/09/09~2020/05/07

10年間のトータルリターンをみてもVHTの方が大きく上回っています。

VHTの分配金推移

配当実績は上記のグラフの通りです。
VHTは4半期毎に配当金を分配します。





配当金は順調に右肩上がりに伸びており、分配金利回りは1.5~2%を推移しているのが分かります。
インカムゲインも長期的に期待できるETFですね。




ヘルスケア市場の気を付けたいこと

ヘルスケア分野は比較的変動性が高い分野になってきます。




大型のM&Aがよく行われたり、競争が激しいため経営戦略の変化が著しいです。
また、多くの世界的な製薬会社は自社で薬を作っておらず、
子会社に作らせています。






大手製薬会社はマネジメントに集中しており、技術力のある中小企業やバイオテック企業を買収し利益を得ているケースが多いです。




今後も新しい技術や大幅に改良された技術が提案される可能性があり、それによってヘルスケア分野が再び大きく変わるかもしれません。



まとめ

VHTは米国のヘルスケアセクター全体に投資ができるETF。




今はコロナウイルスの影響で非常に需要が高まっていますが、
今後も高齢化社会によるヘルスケア需要の増加、AIなどの技術発展に後押しされ、ヘルスケア市場は拡大の見込みがあります。






変動性が高い分野のため個別株で保有するのは怖いですが、VHTであれば分散投資をしてくれます。
長期的に成長する見込みの高いヘルスケア分野へ投資するのであれば投資先の1つにいいかもしれませんね。