VTIと米国セクターETFどちらのリターンが高いか比較してみました。

2020年10月20日

こんにちは、いなかのです!


今日は一日ブログの整理をしていました。

ワードプレスのプラグインって便利なもので色々試してはそのままにしていたのが
結構たまっていて・・・、今日スッキリさせておきました!


さて、今日の記事ですが、今まで紹介してきたとおり米国ETFは非常に優れたものが多いのですよね。
探していくとセクターごとのETFもあって非常に細かくなっていきます。


そこでふと疑問に思いました。米国全体に投資するVTIと米国セクターETFとではどちらがパフォーマンスが良いのか。


さほどトータルリターンに違いが無いのであれば、どのセクターが伸びるか考える必要のないVTIに投資をするのが固いことになると思ったので、トータルリターンという観点だけで一度比較してみたいと思います。


もう一つだけ条件を付け加えます。今回はバンガード社が運用するETFのみだけで比較します。

VTIについては、↓こちらで詳しく紹介しています。

VTIの基本データ

VTI基本データ

ベンチマーク:CRSP USトータル・マーケット・インデックス
経費率:0.030%
保有銘柄数:3493数
配当月:四半期ごと
直近利回り:1.84%
純資産:1428億ドル
設定日:2001/05/24






今回比較する米国セクターETF


こちらがバンガード社運用のセクターETFになります。
太文字のETFは過去に私も記事させて頂いたETFになります。

今回この10つのETFとVTIのトータルリターンを5年と10年で比較していきます。


↓詳細はこちらから





トータルリターン

VTI・VOX・VCR・VDC・VDEトータルリターン

2015/06~2020/06



2010/06~2020/06

緑線=VTI VOX=青線 VCR=黄色線 VDC=黒線 VDE=梅色


5年間、10年間で比較しても一番トータルリターンが良かったのは一般消費財セクターのVCRでした。
VCRはファンド構成の2割はアマゾン株で構成されている影響と言えますね


逆にエネルギーセクターであるVDEはマイナスのトータルリターンとなっています。


さてどんどん比較していきましょう。




VTI・VFH・VHT・VIS・VGTトータルリターン

2015/06~2020/06


2010/06~2020/06


緑線=VTI 青線=VFH 黄色線=VHT 黒線=VIS 梅色=VGT


情報技術セクターのVGTが圧巻のパフォーマンスとなっています。
VGTのファンド構成はアップルとマイクロソフトだけで4割を占めており、次いでビザ・マスターカード・インテルなど日本でもお馴染みの企業で構成されています。


10年リターンであればヘルスケセクターのVHTも高パフォーマンスを見せています。





VTI・VAW・VPUトータルリターン

2015/06~2020/06



2010/06~2020/06


緑線=VTI 青線=VAW 黄色線=VPU

5年間のトータルリターンではVTIVPUどちらも競っていますが、10年間となるとVTIに軍配が上がりました。

VPUは公益事業セクターであり、公益事業セクターは生活必需品セクターと同じく、不況のときでも電力やガス、水道などは需要が減らないため不況時に強いセクターと考えられています。







まとめ

5年トータルリターン

1位・・・情報技術セクターVGT
2位・・・一般消費財セクターVCR
3位・・・公益事業セクターVPU

VTIは4位でした



10年トータルリターン

1位・・・情報技術セクターVGT
2位・・・一般消費財セクターVCR
3位・・・ヘルスケアセクターVHT

こちらもVTIは4位でした。



という結果になりました。

どうやらセクターETFの存在意義はしっかりあるということが分かって満足しました。

VGTやVCRがパフォーマンスが高い所を見るとどれだけの比率でGAFAMの一角が組み込まれているかが勝敗を分けてそうですが・・・。


ヘルスケアセクターのVHTだけ上位にGAFAMは組み込まれていませんが、10年間だとトータルリターンが上位にランクインしました。


ヘルスケアセクターはディフェンシブなセクターと言われている反面、
近年では、
・健康被害による訴訟リスク
・新薬や新しい医療機器の開発費が膨大
・医療制度改革

懸念材料が多々あります。




そして、VTIは5年でも10年でもトータルリターンが4位という結果でした。
これは言い方を変えれば平均的な成績を収めることが出来るといえます。




米国市場の小型株から大型株まで含み、セクター分散も効いております。
さらに今回の比較で米国ETFの中でもボラティリティが比較的低いことが分かりました。
長期的に保有する上でボラティリティが低いことは精神的に安定することが出来ます。


経費率0.03%ということも加味すれば長期的に保有していく上で非常にVTIは優れていることが分かりましたね。




どの投資家さんもまずVTIからと言っていたことに納得出来ます。

最大トータルリターンを狙うのは難しくても平均リターンであれば狙えなくもないですよね。


ということで、このVTIを直接買い付けしてもよし、
楽天VTI(楽天・全米株式インデックス・ファンド)に投資してもよし、

はまたま、セクターETFで最大リターンを狙いに行ってもよし!です。

自分の投資スタイル、余裕資金と相談して自分に合った銘柄を見つけてください!