高配当と安全性を兼ね備える米国ETF「HDV」

2020年10月20日

こんにちは、いなかのです。

そろそろ10万円給付金受け取った方もいれば、今申請が届いた方もいると思います。

急に10万が手に入ると、色んなものが欲しくなりますよね。
私は、PCを新調したい!
まぁ結局証券口座にそのままダストシュートするのですが・・・

さて今回は、コロナショックによる下落率が低くさらに株価の回復力も早かった
ディフェンシブな高配当ETF「HDVについて書きたいと思います。


(簡単に)HDVとは?

HDVの正式名称は、iシェアーズ米国高配当株ETFです。
世界最大の資産運用会社ブラックロック社が運用しているETFです。

HDV基本データ

運用会社:ブラックロック社
連動指数:モーニングスター配当フォーカス指数
経費率:0.08%
構成銘柄数:75
配当月:四半期ごと(3月、6月、9月、12月)
分配金利回り:4.03%
純資産:57億ドル
設定日:2011/03/31



HDVが連動を目指すモーニングスター配当フォーカス指数とは?



モーニングスター配当フォーカス指数とは、米国市場において財務の健全性が高く、かつ持続的に平均以上の配当を支払うことができると認められた「利回り上位75社の銘柄」で構成されています。


REITはこの中に含まれていません
この指数の上位セクターはエネルギー、ヘルスケア、通信になっています。


また、この指数は年4回のリバランスがあり、銘柄の入れ替えが多く、売買回転率が高いのも特徴です。


HDVセクター

出所:ブラックロック社



こちらはHDVの上位セクターです。
エネルギー、ヘルスケア、通信で6割を占めています。


HDVは構成銘柄の入れ替えが激しいですが、
石油価格と連動するエネルギーセクターが2割を占めていることは把握しておくといいかもしれません。


HDV構成銘柄上位10社

2020/05/21


HDVの構成銘柄上位10社になります。
どの企業も連続増配している企業になります。


調べてみた限りでは、コロナショック時でも減配をしていない企業が上位に組み込まれていますね。

HDVの株価の動き

出所:グーグルファイナンス


こちらはHDV設定日からの株価の動きになります。
高いときは1株98ドルで取引されていました。


設定日が2011年からのためリーマンショックを体験していません。
そのためコロナショックが初めての大暴落となります。


現在は80ドル前後を推移して動いています。


青線=HDV 赤線=SPYD
青線=HDV 赤線=VYM


こちらは、米国高配当ETF「SPYD」と「VYM」になります。
SPYDの下落が他2銘柄に比べ大きいです。



これは、SPYDにはREITが高い割合で含まれており、HDVとVYMには含まれていないことが大きく影響しています。
コロナショックの大暴落後、一番回復の遅いセクターが不動産になっているためですね。


HDVは財務状況の良い銘柄を入れていること、VYMは400銘柄分散という特徴により高配当でありながら
早い段階での回復力を示してくれました。



また、VYMにもHDVの上位に組み込まれている
ジョンソン・エンド・ジョンソン
AT&T
ベライゾンコミュニケーション
エクソンモービル
コカ・コーラ
メルク
ファイザー
が組入れ銘柄上位に入っています。

HDVのトータルリターン

緑線=HDV 青線=VYM 黄色線=SPYD



こちらはHDVとVYM、SPYDの5年間のトータルリターンを比較したものです。
トータルリターンでは、VYMの方が良い結果になりました。



HDVとVYMの配当利回り比較

青線=HDV 黄色線=VYM
Q1=3月 Q2=6月 Q3=9月 Q4=12月



こちらはHDVとVYMの5年間の配当利回りを比較したものです。
配当金という面ではHDVが圧倒しています。



2020年のQ2が0円になっているのはまだ配当されていないからです。
無配という意味ではございません。


まとめ

HDVは、米国市場上位の財務健全性の高い高利回り銘柄を75社組入れ、
年4回のリバランスを行っています。



これが高利回りかつ安全性を実現しているんですね。


コロナショックや原油価格の下落により一時は大幅に株価が暴落しましたが、
30%前後の下落に抑え(VOOですら29%の下落率)、株価の回復力も早いものでした。

SPYDに比べたら利回りは見劣りしますが、
それでもこの安全性を得られるのであれば利回りは十分すぎるほどだと思います。


まとまったインカムゲイン(配当金)を得ながら、
資産をなるべく守りたいのであればこのHDVがオススメなのではないでしょうか。


私もSBI証券で定期購入設定をかけながら追加投資をしています
SBI証券であれば、毎回HDVの買付をすることなく自動で毎月購入をしてくれます。
この機能は今のところSBI証券にしかない機能ですので是非活用してみてください。


さてもう少しでサラリーマンにとって1か月で一番楽しみな日である給料日がきます。
早く証券口座に入金したくてたまりません。
一日でも早く目標の1千万目指し頑張りたいと思います。


記事中で出たVYMは過去に記事にしていますのでよろしければどうぞ↓