SPYD・HDV・VYMの2020年分配金振り返り

こんにちは、いなかのです。

気づけば2021年の3月と2021年度初の高配当ETFの分配月ということで、
今回は、2020年のSPYD、HDV、VYMの分配金の振り返りをしようと思います。





SPYD・HDV・VYMの分配金推移

SPYDとHDV

青=HDV 黄色=SPYD 
2017~2020
Q1=3月 Q2=6月 Q3=9月 Q4=12月

HDV年単位で見ると毎年増配を記録しているブラックロックの高配当ETFになります。


コロナショックが起きた2020年に前年同月比にて9月に▼1.1%減配しているものの、高配当ETFの中で最小限に減配を抑えている点が魅力的なETFです。


2021年3月期は2020年3月の0.91ドル以上分配されれば増配という事になります。



SPYDは残念ながら前年比にて減配という形になっています。
コロナショックまでは株価、分配金両方とも好調であり特にアーリーリタイヤを目指す個人投資家から根強い人気を誇っていましたが、REITやエネルギーセクターを多く保有するためコロナ禍での株価回復が遅れたり、


構成銘柄の減配・無配等によりSPYDの分配金減配という結果になりました。


現在、エネルギーセクターが好調でありREITの株価も回復していることもありSPYD自体の株価も回復に向かっているETFになります。




VYMの分配金推移

2017~2020
Q1=3月 Q2=6月 Q3=9月 Q4=12月

インカムゲインだけでなく株価上昇によるキャピタルゲインも十分に狙えるバンガードが運用する高配当ETF【VYM】になります。


VYMも2020年は前年比からしっかり増配しました。
各月でみるとQ3=9月が前年同月比にて▼10.1%と大きく減配はしましたが、最終的に増配着地というのは流石の一言です。



各ETFの配当利回り

SPYDとHDVの配当利回り

黄色線=SPYD 青線=HDV

SPYDは2018年から配当利回りを4%以上は保っており、現在も4.35%を推移している状態です。
株価も1株37.52ドルであり、コロナ禍では28ドルを推移していたことを考えるとコロナショック以前まで回復してきています。



HDVはSPYDと比べると配当利回りは低いですが、それでも3%以上は保ち現在4%前後を推移している模様です。
HDVもコロナショック以前の1株98ドルまで株価は回復していませんが、現在90.87ドルになっています。





VYMの配当利回り推移

青線=HDV 黄色線=VYM

VYMはHDVと比べると配当利回りは低く大体3%付近を推移するようなETFになります。


利回りは見劣りしますが、VYMはコロナショック前1株94.26ドルでしたが現在1株96.85ドルとコロナショック前よりも株価が上昇しているんです。



3%前後の配当利回りを確保しつつキャピタルゲインを狙うことができるのがこのETFの魅力になります。
インカムゲインの最大化には利用できなくても、ある程度のインカム+キャピタルを狙いたい投資家にはうってつけのETFになりますね。




最後に

・SPYD 経費率0.07% 配当利回り4.35%

・HDV 経費率0.08% 配当利回り3.93%

・VYM 経費率0.06% 配当利回り3.00%


SPYD、HDV、VYMも四半期ごとに分配金を排出してくれます。
分配金を受け取った後次の分配金が待ち遠しくなるのですが、結構直ぐに分配月がくるので四半期ごとの分配であればあまり気にならないと分かりました。



分配金と配当金で毎月の支払いを賄っている方ですと4半期毎の分配金だと手元資金が滞り可能性があるので心元ないかもしれませんが・・・。



その場合、異なる配当月の個別株や毎月分配金のETFでオリジナルポートフォリオを作るのが良さそうです。
私の知人も個別株で1~12月配当ポートフォリオを作っていましたね。



さて3月の中旬には分配金額が決定すると思うので、楽しみに待っていましょう。



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