米国債券ETF:AGGとBNDとは?

2020年10月20日

どうも、マスクの再利用に四苦八苦中のいなかのです。

遂に4年前に購入した箱形のマスクが底を尽きました・・・。これからは会社から支給されたマスクを再利用しながら大事に使っていかないとです。

さて、私は年齢がまだ25歳ということで多少リスクが高いものに投資をしています。投資にはリスクの高いものと低いものがあり、今日はその比較的リスクの低くディフェンシブな投資商品「債権ETF」について書けたらと思います。


債権ETFの中でも、人気の高い「iシェアーズ・コア・米国総合債権市場ETF:AGG」と「バンガード・トータル債権市場ETF:BND」の比較をしていきます。




債権とは?

債権は、国や地方公共団体、企業などが一般投資家から借り入れを行う目的で発行され、満期(1~10年)まで持てば元本と利子が得られます。

債権は、他の投資商品と比べ安全性が高く、募集時に購入し満期まで保有すれば元本割れがほとんどありません。利付け債権なら、満期まで保有すると固定金利タイプであればあらかじめ約束した利息を得ることが出来ます。


また、債権は満期日(償還日)前に中途解約することも出来ますので流動性もあります。ただし、債権の種類によっては額面金額(投資元本)を割ることもあります。


発行元が破たんするといった信用リスクもあります。国<地方<企業の順にリスクが高くなるのでリスクに合わせて発行元の健全性を都度確認する必要があります。




米国の債券ETFとは?

米国債券ETFは、米国で発行される債権で構成されているETF(上場投資信託)のことです。様々な国債、社債、年限、利回りのものを組み込み運用しているため債権の分散投資が取れます。


通常債権は満期が決められています。中途解約することは出来ますが、条件を満たす必要があり、すぐに売却が出来るわけではありません。しかし、債権ETFは市場に上場されているため株式と同じ感覚で売買することが可能です。


そのため株式と同じような値動きがあります。1株から購入が可能なので値動きに合わせて購入することも出来ます。

気を付ける点として、債権ETFは解約手数料はかかりませんが売買手数料がかかってくる点、為替リスクがあるため為替変動に注意しないといけない点です。




債権ETF:【AGG】と【BND】の特徴

ここからは、債権ETFで人気の高いAGGとBNDについて比較しながら説明していきます。

どちらも株式ほどの長期リターンは高くはないですが、値動きが非常に小さく、分配金も2~3%を出ます。



iシェアーズ・コア米国総合債権ETF【AGG】とは?

アメリカの格付が高い投資適格債権に投資するETFであり「ブルームバーグ・バークレイズ米国総合インデックス」という指数に連動するように構成されている商品です。



バンガード社・米国トータル債権市場ETF【BND】とは?

こちらはアメリカの格付が高い投資適格債権市場全体にまとめて投資するETFで「ブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックス」という指数に連動するように構成されている商品です。


AGGとBNDの比較

運用会社はそれぞれブラックロック社とバンガード社で運用されています。

長い期間運用されておりリーマンショックも体験しているのは頼もしいですね。経費率も非常に低い値であり長期投資に適しています。


表面上の特徴で大きな違いといえば、純資産額と保有銘柄数でしょうか。ただし、ここまで額が大きいと微々たる差と見てもいいかもしれません。



値動きチャート

これはAGGとBNDの設定日からの値動きです。





出所:グーグルファイナンス

こちらは直近6か月間の値動きになります。

どちらも似たような値動きをしています。6か月間を出したのはコロナショックでのダウン率を比較するためでどちらもダウン率は約8%です。

ちなみにリーマンショック時はダウン率約10%と株式の値動きと比べ小さく手堅いインカム収入が確保できます。




信用格付け

信用格付けとは、金融商品または企業・政府などの信用状態に関する評価を簡単な記号や数字で表したもので、この画像でいうならBBが一番信用リスクが高い債権ということになります。


どちらも投資適格債権で構成されているため、信用リスクの低いとされる債権に分散されています。




トータルリターン(年率)

これはAGGとBNDのトータルリターンです。こちらもほとんど差はなくほぼ同じトータルリターンを出していますね。


まとめ

米国の人気債権ETF【AGG】と【BGG】を用いて債権ETFについて取り上げてみました。

債権ETFは株式に比べるとトータルリターンが小さいため、ポートフォリオのメインにはなりにくいですが、ボラティリティが低いため安定したインカム収入が見込めます。


さらにいえば米国の債券ETFは価格が安定しつつ、配当利回りが良いため長期保有に向いています。

もし、今後の市場動向を加味して安定した資産形成を検討している方は投資の一部にいれてみるのもいいかもしれませんね。






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