【XLV・VHT】米国籍ヘルスケアセクターETF同士のパフォーマンス比較

2020年10月20日

こんにちは、いなかのです!



やはり4連休明けから日本全国で続々とコロナ感染者が出てきましたね。



多くの方が県と県の行き来をしたと思いますので、どこまで増えてしまうのか見当もつきません。

一刻も早くコロナウイルスに効果のあるワクチンが出来ることを祈るばかりです。




いなかの
いなかの
そこで今回はコロナウイルスに必死に対抗してくださっているステートストリート社が運用するヘルスケア関連の企業に投資ができるETF【XLV】について紹介していこうと思います。




過去にバンガード社が運用するヘルスケアセクターETF【VHT】を紹介したのでVHTと比較しながら書いていこうと思います。




XLVとは?

XLV基本データ

運用会社:ステートストリート
正式名称:ヘルスケア・セレクト・セクターSPDRファンド
連動指数:S&Pヘルスケア・セレクト・セクター指数
経費率:0.13%
構成銘柄:62
配当月:4半期毎
分配金利回り:1.50%
純資産:2.5兆円
設定日:1998/12/22




XLVのインデックスであるヘルスケア・セレクト・セクターはS&P500に含まれているヘルスケアセクターの銘柄が含まれています。



そのため、どのセクターよりもヘルスケアセクターの成長度合いが大きければS&P500連動ETFよりもXLVの方がリターンが大きくなるということです。



基本的にこのインデックスはヘルスケア機器・用品業、ヘルスケアプロバイダー・サービス業、バイオテクノロジー・医薬品業に関連する企業を含んでいます。




現在コロナ禍ということもありヘルスケア企業の成長性に多くの投資家が期待している傾向にあります。



経費率は0.13%とS&P500連動のSPYやVOO等と比べると高めではありますが、セクター特化型ETFで見ると比較的低めではあります。




VHT基本データのみ

VHT基本データ

運用会社:バンガード
正式名称:バンカード・ヘルスケアETF
連動指数:MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア・インデックス
経費率:0.10%
構成銘柄:434
配当月:4半期ごと
分配金利回り:1.48%
純資産:1.2兆円
設定日:2004/01/26



こちらはバンガード社のヘルスケアセクターETFです。こちらの方が後発ですね。
その代わり経費率は0.10%とXLVよりもコストを抑えてきました。



特出する部分は構成銘柄数が434とXLVより圧倒的に多いことです。


これは、VHTのインデックスであるMSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア・インデックスが米国市場のヘルスケア業大型株・中型株・小型株を含む企業を対象にし、時価総額の大きいものから含んでいるからです。



同じヘルスケアに注目したETFでも所々違っていることが分かりますね。





XLV・VHTセクター比率

XLVセクター比率
出所:ステートストリート
VHTセクター比率
出所:バンガード



それぞれのセクター比率はこのようになっています。

XLVのセクター比率から分かることはS&P500に含まれているヘルスケア企業はこのように分類できるということですね。


VHTは米国市場の小型株~大型株まで含んでいるので細かく分類されているわけですね。





XLVとVHTの組入銘柄上位10社



こちらはXLVとVHTの構成銘柄上位10社の比較です。


赤文字がそれぞれ違った部分になりますが、
上位の順位に違いはあれど10位以内に組み込まれている企業はほとんど同じです。



メドトロニックは心臓ペースメーカーを中心とした医療機器の開発・製造・販売を行う企業です。
イーライリリーは米国の国際的な製薬会社になります。



また、ジョンソン・エンド・ジョンソンは直近30日に動物実験にて、新型コロナウイルスワクチン候補の「Ad26.COV2-S」がヒト以外の霊長類に対して「SARS-CoV-2」の感染から予防する効果を示したと発表しました。


他のワクチン候補ではまだここまでの効果は示していないとのこと。


しかし、どのワクチンもまだ規制当局の承認を得て市場に出る前の第3相試験というもので有効性を示したワクチン候補はまだないみたいなので、まだまだ私たち個人での予防が必要になりそうですね。




トータルリターン

ヘルスケアセクターETFの【XLV】と【VHT

S&P500連動の【SPY】でトータルリターンを比較していきます。



10年トータルリターン

2010/07~2020/07
緑線=XLV 青線=VHT 黄色線=SPY

10年間で比較してみるとS&P500よりもヘルスケアセクターに特化した方がリターンが大きい結果でした。



また、VHTの方がXLVよりリターンが大きいです。
経費率の差はたったの0.03%ですので考えられる要因はVHTに含まれている小型株・中型株の成長率が高かったのかもしれないですね。




5年トータルリターン

2015/07~2020/07
緑線=XLV 青線=VHT 黄色線=SPY

こちらは5年間のトータルリターンです。


今度はSPYの方が圧倒的なパフォーマンスを示しています。
5年という期間内でヘルスケアよりもより成長したセクターがあったということですね、例えばハイテクセクター等です。



特にこの数年間急成長をしてきたGAFAMは5社はどれもヘルスケアセクターではないのでこの5社の影響も大きくあるように思えます。




最後に

S&P500の中のヘルスケアセクターに特化したいという方はXLV


いやいや、自分は米国市場のヘルスケアセクターに投資したい!という方はVHT



どのセクターがいいか分からないし市場の平均点を取りに行ければいいという方はS&P500連動のSPY(やVOO)といったように


それぞれ上手いこと棲み分けが出来ています。



当たり前の話にはなりますが、運用会社によって経費率や指数、スタンス等が違ってくるのでそれぞれ見比べて自分に合った投資先を見つけましょう!




そういえば、今はコモディティ投資が流行っているようです。主に金(ゴールド)への投資ですね。



株価指数と実体経済が乖離しているのでは?と投資家が見ており(実際乖離しているのですが)、金へ資金が流れていて金価格が過去最高値を更新したみたいです。




ただあちらこちらで金だ!金だ!!金だ!!!という声が聞こえてきたのでとりあえず私は今のタイミングで金への投資を行うつもりはないです。




長期投資が目的なので配当のない金は今の私の年齢ではあまり魅力的に感じないというのが一つです。
株への信用が低い世の中とはいえ、多少のリスクは覚悟です。




リスクを少しでも緩和するためETFや投資信託を積立投資で投資しているわけですからね。
この先もこのままコツコツと積み上げていきたいと思います!





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