【SPYD】7月リバランス後の構成銘柄数の変更と回復しない要因

2020年10月20日

この記事は2020/07/09時点での作成記事です。
現在2020/07/31時点でのステートストリートHPを確認するとSPYDのファンド構成が80銘柄に変更になっています。
当記事の最後に2020/07/31リバランス完了後の最新記事を作成しました。
そのことをご了承の上、当記事をお読みください。









こんにちは、いなかのです。


本業が忙しくなってきて帰宅時間が遅くなってきました。
嬉しい悲鳴ですね(このご時世ポジティブに捉えることにします)


さて、今日は高配当ETFとして個人投資家に人気の高いSPYDについてです。



以前5月の半ばごろにSPYDのインデックスであるS&P500®高配当指数の構成が80→70に変更になったため
SPYDの構成銘柄数も70に変更になっていることを書かせて頂きました。



そして、SPYDは1月と7月にリバランス(資産配分の入れ替え)を行っています。


7月のリバランスを終えた後のSPYDの現状について書いていこうと思います。


SPYD構成銘柄数の変化

SPYD基本データ
2020/07/09

ベンチマーク:S&P500®高配当指数
運用会社:ステートストリート社
経費率:0.07%
直近配当利回り:6.20%
配当月:4半期毎(3月、6月、9月、12月)
銘柄数:70→63
特性:年二回のリバランス(1月、7月)
純資産:18億ドル=2190億円
設定日:2015/10/21



こちらがSPYDの基本のデータとなります。

今回7月のリバランスが行われ組入れ銘柄数が70から63へと変更になっています。



ステートストリート公式から発表されている組入れ銘柄数63銘柄を貼っておきます↓



SPYD組入れ上位10社の変更

2020/05インデックスの指数変更があった後の組入れ上位10社

まずこちらが五月半ばの入れ替えがあった時の組入れ上位10社です。


そして、↓こちらが7月のリバランス後の組入れ上位10社になります。

細かいですが、アッヴィゼネラル・ミルズの組み入れ比率が入れ替わっています。


また、5月には上位7位と8位にいたファイザードミニオン・エナジーに代わりアムコールブロードコムが加入しています。


現在ドミニオン・エナジーは組入れ13位にファイザーは15位に位置しています。除外されたわけではないみたいですね。


ファイザー【Pfizer】は、循環器系や中枢神経系、鎮痛系、感染症系、ガン系などの様々な薬を開発・製造している企業です。
直近5月の配当は減配はしていません。


次に、ドミニオン・エナジーは米国の電力会社やガス会社を傘下に持つ持株会社です。
配当金を12年間連続増配を続けていて配当利回りは4~5%を推移しています。



アムコールは包装会社であり、食品、飲料、製薬、医療セクター向けに、柔軟で剛性のあるパッケージング、特殊カートンや、クロージャー、サービスを幅広く提供しています。


ブロードコムは半導体デバイスの開発や設計、販売を手掛ける大手企業です。
2011年以降は増配を続けている企業になります。


SPYDは1月と7月の年二回組入銘柄の入替や資産の再配分を行っています。
株価の上昇や無配や減配により利回りの低くなった銘柄を除外し、
投資割合が等しくなるように調整しています。

SPYDは高配当銘柄を中心に集めた均等ウェイトポートフォリオが特徴です。

リバランス後のセクター比率

2020/05/19段階のSPYDセクター比率






比率一位不動産、2位金融という比率順位は変わっていませんがそれ以下はそれぞれ順位が入れ替わっていますし、比率も変更されています。



不動産、金融、エネルギーは景気敏感セクターと言われています。
情報技術(IT関連など)も景気に敏感とされていたのですがそれはもう過去の話であり
現在のコロナ禍の中でも他セクターを抜きんでて好調であります。



SPYD株価推移

出所:グーグルファイナンス

こちらはSPYDの年初から現在までの株価推移です。


米国高配当ETFとして比較に出されるHDVVYMに比べ、SPYDはコロナショック後から株価の回復が一番遅いです。



出所:グーグルファイナンス
出所:グーグルファイナンス



このようにHDVは年初から現在値を比較して▼17.85%、VYMは▼16.53%に抑えられています。


SPYDの株価の回復が遅い理由にはいくつかの考えられます。


SPYDの回復が遅い要因を考える

リバランスによりポートフォリオを均等に配分しているため

均等加重平均と時価総額加重平均(簡単に)

どの銘柄も均等に分散投資することを均等加重平均と呼びます。対して、S&P500指数のように時価総額の大きさにあわせて銘柄ごとのウェイトが異なる方式のことを時価総額加重平均といいます。



SPYDは大型株、中型株、小型株を均等に組入れています。
先ほどの組入れ銘柄を見て頂くと分かるのですが、上位10社ですら2%前後の保有に留めています。

SPYDは1月と7月にリバランスを行うことで、ポートフォリオの構成銘柄を均等に調整します。


そのため、S&P500のような時価総額加重平均で投資している指数と違い小型株の影響が大きくなりやすいのです。


画像で表すとこのようなイメージになります。
時価総額加重平均よりも小型株のウェイトが大きいことが分かりますね。


一般的に小型株は価格の値動きが激しく、景気不況時だと株価が中々回復しないことが多いです。

そのため、小型株の比重が大きいSPYDは思ったよりも株価の回復が遅くなっていると考えられます。


HDVはモーニングスター配当フォーカスという財務の健全性が高く、かつ持続的に平均以上の配当を出せると認められた利回り上位75社の銘柄で構成されています。


VYMは平均以上の配当を出す普通株で構成されるFTSEハイデ ィビデンド・イールド指数に連動する投資成果を目的し、時価総額加重平均を用いて保有銘柄を決めています。



不動産セクター(REIT)が2割近くで構成されているため

SPYDを構成するセクターで最上位は不動産セクターになります。
比率は17%でありポートフォリオ全体の2割に近い数字になっています。



不動産セクターは配当金利回りの高い銘柄が多く、SPYDの特長である高配当を実現する要因となっていますが景気敏感セクターであり今回のコロナショックも例外ではありません。


と、ここでリバランスの話に戻ります。

SPYDはリバランスの際に株価の上がった銘柄を売り、株価の下がった銘柄を多く買うことで高い配当利回りが保たれています。


一概には言えませんが、いわゆる逆張り投資に近いことをしているため、必然的に高配当な割安のあまり人気のない銘柄に多く投資することになります。


そのため、SPYDのセクター比率順位を見ると、今の不人気セクターが不動産や金融ということになりますね。
言われてみると今絶好調である情報技術(IT関連)や一般消費財が低い比率になっていますね。


運用期間が若いため

HDVやVYMに比べSPYDの運用期間はまだ5年間と非常に短いです。


投資家は過去の実績も投資基準の1つにしているため運用期間が短く実績の少ないSPYDに思うように資金が入り込んでこないことも一因と考えられます。



まして今はコロナショックで同じ高配当ETFであるHDVやVYMよりもトータルリターンの低さや株価の回復の遅さが露呈し、SPYDの力量が試されている現状です。



最後に

7月になりリバランスの行われたSPYDですが構成銘柄が

80→70→63New…と段々少なくなってきましたね


このリバランスを経てどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか要注目です。

SPYDは残念ながら6月の分配金は減配という形になりました。とはいえ、高配当ETFとしての魅力・人気は厳としてあり今後も投資先の1つとしてあり続けるETFなのだろうと思います。



私はSPYDちょくちょく買い増しをしています。私達個人投資家にできる事は買い増しをする前にそのETFの特徴や不安材料・懸念材料をしっかり踏まえた上で投資をしていくに限りますね。





↓最新2020/07/31時点SPYDリバランス後の記事になります。


↓財務重視の高配当ETFであるHDVと、ハイテクセクターETFのXLKについて。