【SPYD】7月リバランスが終了し、構成銘柄・セクター比率の大きな変更点

2020年10月20日

こんにちは、いなかのです。



私の投資先の一つである米国ETFのSPYDのHPを確認したら、色々と変更点が出ていたので今回その変更された部分を書こうと思います。



↑以前こちらで書かせていただいた記事はまだリバランスが完全に完了してなかった時点での記事だったようです。


もしも読んでいただいた方がいらっしゃいましたら、私程度のブログで恐縮ですがお騒がせしました。
7月のリバランスが完全に終了したような表現になっていたように思いますので。




ということでSPYDの変更点について触れていこうと思います。




2020/08/03時点でのSPYD基本データ

SPYD基本データ

ベンチマーク:S&P500®高配当指数
運用会社:ステートストリート社
経費率:0.07%
直近配当利回り:6.09%
配当月:4半期毎(3月、6月、9月、12月)
銘柄数:80
特性:年二回のリバランス(1月、7月)
純資産:2030億円
設定日:2015/10/21



2020/07/09日時点では63銘柄だったのですが
2020/07/31をもってリバランスが終了したのか構成銘柄が80銘柄へと修正されました。



ステートストリートHPを確認するとインデックスの構成銘柄も80銘柄に戻っているので、
S&P500®高配当指数の構成銘柄は80銘柄で決定ということですね。




後、少し気になったのが07/09時点での純資産は2190億円でしたが、100億円ほどへって2030億円に現在減っていますね。



株価の回復が思ったより遅くて、今話題のハイテクセクターやゴールドなどに資金が流出でもしているのでしょうか・・・。





SPYDセクター比率

2020/07/08時点の構成銘柄63銘柄だった時


この時点では不動産が17.11%の構成で構成比率1位を占めていました。




SPYDといえば、同じ高配当ETFのHDVとVYMとよく比較されており、SPYDにのみ不動産銘柄がしかも高い比率で組み込まれていることが特徴の一つでした。




2020/08/03時点のセクター比率

出所:ステートストリート


ということでこちらが、2020/08/03時点でのSPYDセクター比率になります。



前回まで比率1位だった不動産セクターに代わりまして、金融セクターが1位に躍り出ました。


それ以外にもヘルスケアが2.50%になっていたり、
情報技術やコミュニケーション・サービスセクターが上位にきていたりSPYDの銘柄の入れ替えを大きく変更したことが分かりますね。






SPYD構成銘柄上位10社


左側が7月8日時点の上位構成銘柄比率です。



右側が8月3日リバランス後の構成銘柄になります。
SPYDは均等加重平均という「どの銘柄も均等に分散投資する」手法を採っています。


そのため、構成銘柄上位10社でも組入比率に差があまり無いですよね。





また、7月8日時点での上位銘柄はほとんど除外されています。
次の画像を見てください。


7月8日時点の構成銘柄上位10社



上から比率1~10位の順で並べています。
緑色の部分は今回のリバランス後の比率順位で、青い部分は除外された銘柄になります。



半分以上の銘柄がリバランスを持って除外されたことが分かりました。



除外もしくは比率を下げた理由を一つ一つ調べきれていないのであくまで推測の範囲ですが、



1.株価の高騰
2.減配もしくは無配が決定した銘柄



ということが考えられます。



今回除外された銘柄はヘルスケア生活必需品セクターが多いです。
この二つのセクターはワクチンの開発や、自粛時の生活必需品買い溜めなどコロナ禍でも順調に株価を伸ばしたセクターでした。




SPYDは高配当を特徴にしているETFのため株価が上がり利回りが悪くなった銘柄はリバランス時に除外・資産配分を下げる傾向にあります。





そして、高配当を維持するため、減配や無配が決定した銘柄もファンドから除外もしくは資産配分を下げます。
これらのSPYDのファンド構成の特徴故、除外されたのではないかと思います。




リバランス後の上位10社の概要(簡単に)

1.レゲット・アンド・プラントは各種技術製品の総合メーカーです。
主に、ベッド、家具、その他住宅インテリア用品等多岐に渡ります。


セクター=一般消費財・サービス
直近配当利回り=4.03%



2.ウエスタンユニオンは世界的な送金サービス会社です。個人間での送金や決済サービスを提供しています。


セクター=情報技術
直近配当利回り=3.72%



3.パブリック・ストレージは不動産投資信託会社です。


セクター=不動産
直近配当利回り=4.08%




4.ブロードコムは半導体メーカーです。


セクター=情報技術
直近配当利回り=4.05%


5.ベンタスは不動産投資信託会社です。


セクター=不動産
直近配当利回り=4.77%




6.アパートメント・インベストメント・アンド・マネジメントは自社経営管理の不動産等信託。
不動産管理と資産管理サービスを提供しています。



セクター=不動産
直近配当利回り=4.39%



7.フランクリン・リソーシズは投資顧問会社。投資信託、年金、機関、分離勘定に関するコンサルタントサービスを提供しています。


セクター=金融
直近配当利回り=5.03%




8.バイアコムCBSはマルチメディア会社です。


セクター=コミュニケーション・サービス
直近配当利回り=3.73%




9.フェデラル・リアルティ・インベストメント・トラストは自社管理型の不動産投資信託。

セクター=不動産
直近配当利回り=5.55%



10.リアルティ・インカムは不動産会社です。
米国各地にある商業用不動産のポートフォリオを所有・管理しています。


セクター=不動産
直近配当利回り=4.72%





最後に

SPYDは7月末を持って完全にリバランスを終えました。


一時は構成銘柄が約60数まで減りどうなるかと思いましたが、結局80銘柄に戻りましたね。


不動産セクターが高い比率で入っているのも影響しているのか高配当ETFの中でも今のところ株価の回復が遅いETFです。


リバランスを終えどのようなパフォーマンスを見せてくれるのかファンドマネージャーの腕の見せ所ですね。


考えようによっては、未だに不安定なセクターである不動産やエネルギーの銘柄を個別株で持つ勇気は中々出ないと思いますので、このSPYDを通して投資をすれば個別で購入するよりも比較的リスクを分散して投資が出来るとも考えられますね。




運用が始まってまだ5年のSPYD、今度の動向に要注目です!
また細かい変化がありましたら記事にしてみようと思います。





↓SPYDと比較される高配当ETFです。




↓SPYD2020年9月分配金の詳細について