SPYD・VYMの12月分配金決定。対月・年単位で実績を確認していきます。

こんにちは、いなかのです。



ステートストリート運用の高配当ETFのSPYDバンガード運用の高配当ETFであるVYM2020年12月分配金が発表されましたのでその結果を見ていきます。





SPYDの分配金実績

対前年同月比にて22%の増配

出所:ブルームバーグ
出所:SBI証券

1枚目がSPYDの2020年12月の分配金実績となります。

12月はSPYD1株に対して「$0.606617」の分配金が決定され、2020年6月、9月と連続して減配していた中、SPYDの保有者には嬉しい発表となりました。



2枚目の青線が2019年12月の分配金実績であり、この時ですと「$0.49717」が分配されています。


2020年12月と2019年12月の分配金を比較しますと、

(0.606617-0.49717)÷0.49717×100%=22.013…%

2020年12月期は前年同月比22%の増配となりました。





対前年比でみると、▼6.5%の減配

SPYDは対前年同月比では増配しましたが、年単位で増えているか減っているかの方が重要になってきますので対前年比ではどうなっているかも確認しましょう。


2020年度分配金の合計額が「$1.632091」になりますので、2019年の合計額「$1.746223」との比較になります。


(1.632091-1.746223)÷1.746223×100%=-6.535…%

となり、SPYDは対前年比にて▼6.5%の減配となりました。




SPYD運用実績の浅さ故にコロナ期では減配している

SPYDは2015年から運用が開始されたETFであり、まだ運用実績が浅いという特徴があります。


上の画像はSPYD直近5年間である2016年~2020年までの年単位での分配金実績です。
青文字は対前年比からみて減配している年、赤文字は対前年比でみて増配している年という意味です。



SPYDの運用ビジョンとしては2018年を起点に毎年増配していくイメージでいたと思いますが、運用方針と運用期間の短さ故かコロナ期では減配せざるを得ない結果になっております。



今後運用実績を積み重ねれば安定して増配していく可能性もありますし、その逆もあるというのが今の現状の評価になりそうですね。





VYMの分配金実績

対前年同月比は3.9%の増配

出所:ブルームバーグ
出所:SBI証券

VYMの2020年12月分配金実績が「$0.8096」であり、2019年12月が「$0.7791」のため、

(0.8096-0.7791)÷0.7791×100%=3.914…%

VYMは対前年同月比で3.9%の増配に成功しました。



対前年比は2.26%での増配

こちらがVYMの2020年と2019年度の分配金実績となります。


VYMの2020年度は「$2.9061」、2019年度が「$2.8418」のため

(2.9061-2.8418)÷2.8418×100%=2.2626…%

となり、VYMは対前年比で2.26%の増配にて着地。




VYMは直近5年間毎年増配に成功している

VYMは2006年に運用が開始され、リーマンショックを経験しているETFになります。


直近5年間しっかり増配しており、コロナショックを経てしても年単位で減配することなく増配しております。



SPYDと比べると決して高い利回りとは言えませんが、毎年安定して増配かつ株価上昇によるキャピタルゲインを得ることができるVYMは信頼のおける高配当ETFの一角であることは間違いありません。





最後にSPYD・VYM・HDVの年単位分配金実績

これで2020年度のSPYD・VYM・HDVの分配金実績が出揃いましたね。


どのETFも一時は減配という結果でしたが、蓋開けてみるとSPYD以外は増配という結果でした。


残念ながらSPYDは減配になりましたが色々と言われる中でこの程度で着地できたのは良かったのではないかと私は思います。



恐らくどのETFも月末頃にSBI証券から分配金が入金されると思いますので楽しみに待っていようと思います!



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