下落相場での積立投資のメリット

さて、本日遂に日経平均株価が20,000円台を下回り、最終19,698円の着地となりました。

保有銘柄は相変わらずマイナス運用となっていますが、毎月決まった金額での積立投資ですので落胆することはありません。

積立投資はこの下落相場でこそ最大の力を発揮するのです。

量(口数)を多く購入できる

積立投資は毎月決まった金額(勿論途中で金額を変えることはできます)、で中長期での投資を前提とした投資方法なわけですが、長く投資を続ければ必ず相場の状況は上がっていたり下がっていたりするわけです。

上がり続けている時は、段々と購入できる量が少なくなっていき、
下がり続けている時は、段々と購入できる量が多くなっていきます。

ここで、日経平均株価(日経225)に連動した投資成果を目指す「Aファンド」を毎月1万円ずつ購入したとします。

1月のAファンドの価格は1万円。2月は1万5千円。3月は2万円とすると
この投資家はAファンドを約2.1個(口数)保有したことになります。

4月のAファンドの価格は1万円。5月は7千円、6月は5千円とすると
Aファンドを約4.4個(口数)保有したことになります。

これが下落相場であれば量を多く購入できる理由です。

そのため下落相場に直面した際、すぐに解約という選択を取るのではなく「今は多く購入できるチャンスなんだ!」という考え方を持ってもいいと思います。

一括投資と積立投資の大まかな違い

上記の例で簡単に説明します。
1~3月の上がり相場で積立投資を行うと総額3万円の投資でAファンドを約2.1個(口数)保有という結果でしたね。
ここでAファンドの価格が1万円である1月に3万円投資したとします。するとAファンド3個(口数)保有できます。上がり相場であれば、1月から3月にかけて積立投資をした場合より、1月に一括投資を行ったほうが多く量を買えたことになります。

逆に下がり相場であれば、4月に3万円Aファンドに投資すると3個(口数)保有に対して、4月からの積立投資であれば4.4個(口数)保有出来るので積立投資の方が有利に働いたことになります。

これが一括投資と積立投資の違いです。そのため、一括投資をした場合今後の市場動向を慎重に読み解く必要があります。(ファンドからの分配金や配当金がありますので、長期保有しているとAファンドの価格が下がったとしても分配金、配当金の総額を考慮し投資元本が割れていないこともあります。一概にファンドの価格下落が元本割れになるとは限りません。)

積立投資は上がり相場でも下がり相場でも一定金額で購入していきますので、結果的に平均購入単価を下げることが出来、緻密な市場動向の確認や一度に資産(貯金)を手元から消える恐怖を和らげることができます。

以上の事から、資金に余裕があれば一括投資もいいとは思いますが、少額資金から始めることができ、市場動向に一喜一憂する必要のない積立投資が資産形成していく上で大変有利な投資方法だと思います。