【VTV】米国の大型バリュー株に投資が出来るETFをS&P500やグロース株と比較
こんにちは、いなかのです。
先週、革靴の受注会が開かれておりふらふら~と足を運んだ結果
デザインの良さ、履き心地、デザイナーの拘りに負け一足に7万使っちゃいました。
10月ごろに届く予定ですので今から楽しみです。
衣服の数だけ出会いのがあるのでセレクトショップ巡りはやめられない・・・。
さて!今回はですね、VTVという米国の大型バリュー株に投資が出来るETFについて紹介していきます。
VTVとは?
VTVは、バンガード・バリューETFが正式名称になります。
CRSP USラージキャップ・バリュー・インデックスに連動する投資成果を目指し、米国の大 型株を保有しています。
ファンドはフルインベストメントを維持する方針なので、基本的に現金で持たずファンド資産を100%に近くなるよう証券を組み入れていきます。
運用会社:バンガード
経費率:0.04%
構成銘柄数:332
配当月:4半期毎
分配金利回り:3.00%
純資産:5.5兆円
設定日:2004/01/26
経費率0.04%と非常に低い水準にコストが抑えられています。
バンガードは定期的にコストの見直しを行っており、バンガードが運用するETFの
平均経費率は0.10%になります。
バンガードのETFは常に適正コストで運用してくれるので信頼感がありますね。
また、VTVは配当利回りも3.00%前後はあります。
「バリュー株」投資とは?
バリュー株は、売り上げや利益の成長がさほど期待できないなどの理由から、現時点の株価が本来的な企業価値を考慮した水準に比べて安いと考えられる株式のことで、「割安株」とも呼ばれます。
バリュー株投資は、この企業は成長性が期待できない(十分に成長している)ため、
今後大きく成長しなさそうな観点から実力より低く見られて株価が低くなっている株に投資することを言います。
「グロース株」投資とは?
グロース株とは、企業の売上や利益の成長率が高くその優れた成長性ゆえに株価の上昇が
期待できる株式のことで「成長株」とも言われます。
そのため投資家目線から言えば、「この企業の今後の事業価値を評価する。」とも言えます。
今後の事業価値の評価に対して現在の株価が安いと見込んでの投資になります。
VTVセクター配分
ヘルスケアと金融セクターで全体の4割を占めています。
比率差はありますが各セクターに投資出来ているETFです。
この後の上位構成銘柄で分かりますが、時価総額上位企業のGAFAMが組み込まれていないため、
テクノロジーの比率が低くなっています。
また、VTVには景気敏感セクターである金融株が高い割合を占めていることも頭に入れておきたい所です。
VTV上位構成銘柄
こちらがVTVの上位構成銘柄になります。あまり聞きなれない企業かもしれませんが
米国市場の中でも有名な優良企業ばかりです。
ジョンソン・エンド・ジョンソンは製薬、医療機器その他のヘルスケア関連製品を取り扱う多国籍企業です。
バークシャー・ハサウェイはウォーレン・バフェットが運営する投資会社ですが元々は綿紡績企業でした。
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーは米国の最大銀行の1つ。
日本でも有名なインテルや米国大手の通信会社であるAT&Tやベライゾンなども含まれています。
VTV株価の動き
リーマンショックがあった2008年は大暴落していますが、他米国ETF同様VTVも長期的に右肩上がりのチャートになっています。
次のトータルリターンの項目で
・S&P500連動ETF【VOO】もしくは【SPY】
・グロース株に投資をするETF【VUG】
と比較していこうと思います。
VTVのトータルリターン
VTV・VOO・VUG5年トータルリターン
グロース株へ投資するVUGが一番パフォーマンスがいいですね。
それもそのはずVUGは上位構成銘柄にGAFAMが組み込まれています。
近年、米国市場の中で特にこのGAFAMの成長が著しかったこともありVUGのパフォーマンスが光っています。
10年トータルリターン
10年のトータルリターンで比較しても結果は変わらずですね。
ただ、ボラティリティはどのETFも差ほど変わりないようです。
VTV配当利回り
Q1の三月はコロナウイルスの以前の業績が反映されているため、前年同月比で増配しています。
6月の配当がまだ決定していないためQ2で増配するのか減配するのか要注目です。
ですが、4年間しっかり増配していることが分かりますね。
減配している期間はリーマンショック後の4年間のみです。
バリュー株とグロース株の市場の位置付け
ラッセル1000とは、米国の大型株のベンチマークとして利用される指数のことです。
長期期間で見るとグロース株が優位な相場とバリュー株が優位な相場があることが分かります。
2000年まではITバブルでしたのでグロース株が優位にありました。
ITバブル崩壊から2007年サブプライム・ローン(アメリカの信用度の低い借り手向け住宅ローンのこと)バブルまでは
一転してバリュー株優位となり、その後は2008年のリーマンショックを経て現在までグロース株優位の状況となっていることが分かります。
リーマンショック後はグロース株の保有を続けていれば市場平均を超えたリターンを得られたことになり、バリュー株の保有を続けていれば市場平均を下回るリターンにとどまっていたことになります。
最後に
これまでの結果だと、S&P500連動ETFにもパフォーマンス面で劣っていることが分かりました。
コロナショックを経てさらにIT関連への期待・成長性を考えるとIT関連が組み込まれているETF【本記事で言うなら、VOO・SPY・VUG】に魅力を感じますね。
現在までだとGAFAMの成長性があまりにも高くVUGのパフォーマンスが一番良い結果になりましたが、
分散と安定性を取るとやはりS&P500に連動するVOO・SPYが固いでしょうか。
また、マーケット市場ではバリュー株トレンドになったりグロース株トレンドになることがありますが、
先ほどのグラフで見てもグロース株トレンドの方が長く続く傾向にあります。
現在のコロナウイルスの影響からまだまだグロース株トレンドからバリュー株トレンドに変わるようには思えないところがありますのでVTVを選ぶかどうかの判断になりそうです。
とはいえバリュー株に投資ができるETFもあることを覚えておくだけでも自分に合った投資先を見つけるヒントになるかと思います。
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