米国株式市場全体をカバーするETF【VTI】

2020年10月20日

こんにちは、ただいま絶賛不要不急の外出を控えているいなかのです。



こう自然と消費を抑えた生活を送っていると自分の生活で最低限必要なもの、特に無くても困らないものが何か見直すいい機会だと思いました。



外出は出来ませんが相変わらず服好きなのは変わらずセレクトショップのサイトをサーフィンする毎日です。





さて、前回「全世界に投資できる米国ETF:【VT】」は米国を含む全世界に投資できるETFの紹介でしたが
今回は米国株式市場全体をカバーする米国ETF【VTI】の紹介をできたらと思います。


バンガード・トータル・ストック・マーケットETF:VTIとは?

VTIは、CRSP USトータル・マーケット・インデックスという指数に連動したパフォーマンスを目指すETFです。




このCRSP USトータル・マーケット・インデックスは、米国株式市場に上場する約3500銘柄(小~大型株式まで)から構成される時価総額加重平均型の株価指数です。





米国でよく持ちだされる指数と言えばNYダウS&P500ですが、こちらは大型・中型株式しか含まれません。
NYダウは30銘柄のみですし、S&P500は大型・中型株500銘柄のみで指数が構成されています。





一方CRSP USトータル・マーケット・インデックスは、小型株式まで含んでおり米国株式市場での分散力が非常に高いという点が大きな特徴になっております。


VTIの主な特徴

出所:バンガード社2020/5/01

経費率は0.03%と非常に低いです。これまで色々なETFを記事にしてきたのですが、どうやらバンガード社のETFはどれも経費率が低い傾向があります。流石世界最大規模の資産運用会社です。





資産総額は米国ETF全体で現在4位(1位SPY、2位IVV、3位VOO)です。


VTIの組入上位銘柄

出所:バンガード社

米国ETFでは顔なじみの企業が上位にきていますね。
バークシャー・ハサウェイは投資持ち株会社で投資収益・保険事業・製造業を中心に事業収益を上げている企業です。





調べてみると、投資の神様ウォーレンバフェットが会長と務めていたりと中々奥深く興味深い企業でした。

プロクター・アンド・ギャンブルはアメリカ合衆国オハイオ州に本拠を置く世界最大の一般消費財メーカーです。

VTI構成セクター

出所:バンガード社

上位トップ3のうち金融セクターが景気敏感セクターですので景気後退時や金融危機の際には影響が大きく出るかもしれません。






また、VTIは米国市場全体に投資しているETFということを踏まえると、このセクター比率が現在の米国市場の産業構成比率になっているのかもしれません。




VTIチャート

出所:グーグルファイナンス

こちらはVTIの設定日からのチャートです。リーマンショック時に株価が大きく落ち込みましたがそこからは右肩上がりに株価が上昇し直近のコロナショックで大きく下落した形になっています。






VTIとその他ETFのトータルリターン比較チャート

出所:ETF Replay.com
緑=VTI 青=VT 黄色=VOO 黒=QQQ

こちらは2010年5月3日から2020年5月1日の10年間での各ETFのトータルリターンを表しています。
VTIが米国市場全体、VTが株価市場全体、VOO(S&P500)、QQQ(NASDAQ100)ということでこの4つで比較してみました。




トータルリターンチャート見ると分かるように、この10年間米国市場を中心に市場は成長してきたことが分かりますね。





VTは5割は米国市場ですが残りの5割は米国市場以外の市場に投資しているためか他ETFに比べトータルリターンが小さい結果となっています
今後どのような市場傾向になるか注目ですね。




まとめ

VTIは
・経費率0.03%と米国ETFの中でもトップクラスに低い
・米国株価市場の小型、中型、大型株式含む約3500超に分散投資
・NASDAQ市場と比較すると下回るが、十分なトータルリターンも見込める

ということが分かりました。






配当利回りは決して高いとは言えませんが、米国市場全体に投資するというリスク分散を行いながらキャピタルゲインとインカムゲインが見込める優れたETFです。






今後も同じように米国市場中心に成長すればよいですが、もしかしたら世界経済の中心が他国になる可能性も0%ではありません。自分の保有している銘柄を見て米国全体に投資するか世界に分散するか考えた上でVTIをポートフォリオに添えてもいいかもしれませんね。