全世界に投資できる米国ETF:【VT】とは?

2020年10月20日

つい少し前の肌寒い気温から一転して夏が来たような気温になりましたね。
これでやっと冬服をしまうことが出来るなと喜びで一杯です。



それはさておき今回は、米国中心に全世界の株式市場に投資ができる米国籍ETF【VT】について書いていけたらと思います。



バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF:VTとは?

バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF通称【VT】とは、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスのパフォーマンスへの連動を目指すETFです。





この指数はFTSE社が算出している、全世界の株式市場の動向を表す株価指数です。





先進国だけでなく、中国、インドなど新興国を含む45か国以上が対象になっています。
そのため、このETFへの投資だけで先進国、新興国含む全世界への投資が可能です。




VTの特徴

出所:バンガード社 2020/05/01

経費率は0.08%と低く抑えられており長期保有に向いています。



このVTは全世界の大型から小型株までの株式約8000銘柄で構成されています。
これ1つで全世界に投資が出来できるだけでなく、銘柄分散を得ることも出来ます。




上位構成銘柄割合

出所:バンガード社 2020/05/01

こちらがVTの構成銘柄上位10位です。見て頂くとわかるのですが、割合比率が1%を超えるものは3銘柄(マイクロソフト、アップル、アマゾン.ドットコム)しかありません





上位8銘柄までは米国企業ではありますが、VT全体で保有率1%を切っていますし、株式銘柄だけで言えば広く分散していることが分かります。


国別保有配分上位10市場(国)

出所:バンガード社 2020/5/1

こちらが、VTが投資している銘柄の市場を分けた時の市場割合です。
米国市場への割合が50%を超えていることが分かります。





全世界に投資をしているとはいえ米国市場に大きく偏っているため、米国の経済状況に大きく左右される可能性はあるということですね。


セクター割合

出所:バンガード社 2020/5/1

景気敏感セクターである金融とテクノロジーが上位を占めていますが、どのセクターも隔たりなく入っています。





VTの市場価格

出所:グーグルファイナンス 設定来
出所:グーグルファイナンス 直近6か月

直近のコロナショックによる下落率は約34%でした。リーマンショック時も下落率35%を経験しておりその時には株価が半値まで落ちる結果となりました。







まとめ

低いコストで全世界の株式市場に投資できる事が魅力VT。
配当利回りは2%前後を維持してきています。




気を付けたいのは8000超の銘柄分散がされているとはいえ投資市場は5割が米国市場となっていること。
米国市場の景気動向に左右されやすい形になっていることには注意したい。





過去のパフォーマンスを見ると、米国市場だけに投資しているETFの方がパフォーマンスが良いとのこと。
しかし、今後も同じようなパフォーマンスになるとは限らないため全世界投資のニーズはあると思います。





昔に比べ現在はグローバル化が進んだことにより国通しの繋がりが濃くなりました。
その結果、国ごとの投資分散が効きにくい状態になりつつあります。





一国の好況・不況の影響が他国の好況・不況へと繋がりやすい状況にあるんですね。






そのため、個人的にですが全世界投資型が今後どういった動きを見せてくれるのか非常に興味があります。
今後もVTだけに留まらず全世界投資型商品に注目していきたいところです。