【WOOD】iシェアーズ グローバル・ティンバー&フォレストリー ETFについて
こんにちは、いなかのです。
今回は、ブラックロックが運用する「iシェアーズ グローバル・ティンバー&フォレストリー ETF(通称:WOOD)」というETFについて紹介します。
iシェアーズ グローバル・ティンバー&フォレストリー ETFについて
運用会社:ブラックロック
名称:iシェアーズ グローバル・ティンバー&フォレストリー ETF(WOOD)
ベンチマーク:S&P グローバル・ティンバー&フォレストリー指数
直近配当額:0.863091ドル(6月)
分配金利回り:1.35%
分配月:6月,12月
組入銘柄数:25
経費率:0.46%
純資産:360億円
設定日:2008年6月24日
WOODがベンチマークとする「 S&P グローバル・ティンバー&フォレストリー指数 」は、米S&P社が提供するグローバル株価指数です。
世界の森林保有・管理・サプライチェーン業界の中から、業界を代表する流動性と市場性が高いグローバル企業が対象となっており、具体的には林産物、森林不動産投資信託(REITs)、紙、梱包材、農産物に関連する企業で構成されています。
コロナ禍における住宅需要が高まり木材価格が高騰するというウッドショックが発生しています。
ウッドショックにより思うように木材を仕入れることができず、建築の完成が先延ばしになっている事が多々あり
今後もどんどん木材の価格が上がっていくと言われ、土地価格にもよりますが3000万程で家を建たせるのに限界がくるのではないでしょうか。
実際悲鳴を上げていたのは建築会社ですけど・・・。
大手さんは価格が上がりきる前に大量に木材を仕入れているんだろうな。
WOODのリターンにも影響があるはずですんで後の項目で見ていきましょう。
WOODのセクター比率
こちらがWOODのセクター比率です。
一番比率の高いのが「紙製品・林産品」は木材、紙、家畜用飼料などの直接消費または商業的使用のために林業から得られるあらゆる材料の事を指しています。
私達が普段使用しているペーパーなんかは直接消費ですし、建築などの木材等は商業的使用にあたりますね。
二つ目に高い不動産投資信託はいわゆる「森林REIT」です。
木材を伐採し、売却した利益を分配することで投資家に還元しています。
木材需要が高まるほど、利回りも大きくなりやすくまさにウッドショック発生から注目を浴びているセクターです。
WOODの国別比率
米国、スウェーデン、カナダ、フィンランドに続き、日本の高い比率を誇っています。
日本は国土面積に占めり森林面積が約66%と世界的に見ても有数の森林大国です。
日本の森林は約2,505万haあり、内約1,348万haが天然林、1,020万haが人工林、残りが無立木地、竹林になります。
WOODの上位10社構成銘柄
インターナショナルペーパーはよく目にする企業ですが、他は業界に詳しくないと知らないような企業ですね。
SBI証券でも取り扱っていない企業が多々あるのでWOODを通して投資ができる点がこのETFの良い点かと。
レイヨニアとウェアーハウザー、ポトラッチデルティックは米国REITの中で上場している4種類の森林REITの内の3つですね。
最後の1つ「 CATCHMARK TIMBE TRUST(CTT)」も組み込まれていました。
WOODの直近リターン
NASDAQ100のQQQ
S&P500のIVVを比較対象にしてみます。
直近1年リターン
直近1年間で比較すると、木材等の価格高騰(ウッドショック)が騒がれ始めたあたりでWOODの値動きも激しく
なっています。
この1年間だけでみればWOODのリターンが大きかったようです。
ちょっと6月に入り結局グロース株やハイテク株に資金流入する動きが活発になったので
もう少しでWOODのパフォーマンスを上回るのも時間の問題ですね。
直近5年リターン
直近5年まで拡げてみました。
特殊というか分野の狭いセクターなのでWOODのパフォーマンスが圧倒的に劣るかなとも思ったのですが、
S&P500より上回っている期間も長くあったのだという感想です。
ただ、WOODのボラティリティはかなり高いのは一目で分かりますね。
比べてS&P500は安定した値動きをしています。
最後に
・世界の森林関連株25社に投資ができる
・木材等の価格変動に大きく左右される
・ボラティリティが高いが、S&P500よりリターンが優れている期間が多々ある
ETFで短期売買を狙っている投資家さん向けな気はします。
ですがこのWOODを定期的に確認しておけば市場で起こっている木材関連の動きを把握することができると思うので私も日々の確認として用いようと思います。
そういえばこの1年間でどんどん住宅が建っている気はしますね。
コロナ禍で住宅をより良いモノにしようという動きが活発になっているんですよね。
条件にもよりますが住宅ローンも固定金利で1%は簡単に下回るのでどんどん住宅ローンの借入額が増えていっているみたいですね。
ですが、気を付けたいのは住宅ローンのボーナス併用だけはお勧めしません。
20~35年で組む住宅ローン、自分の会社がどうなっているかなんて誰にも分かりませんからね・・・。
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