「QQQ」アメリカのハイテク企業に手軽に投資できるETF

2020年10月20日

さて、NYダウ前日比913ドルとさらなる景気落ち込みが懸念されていますが

ある意味今まで高値で手が出せなかった銘柄にも投資できるチャンスとも言えます。

今日はこの「QQQ(トリプルキュー)」と言われる米国ETFについて話そうと思います。


↓こちらはQQQに投資できる投信信託についてです。

QQQってどんなETF?

QQQはベンチャー企業向け株式市場であるNASDAQ(ナスダック)に上場する企業のうち、

金融系の銘柄を除く時価総額上位100位を集めた指数(NASDAQ100指数)に連動するETFです。

構成銘柄はハイテク株が中心で、構成銘柄上位にはマイクロソフト・アマゾン・アップル・グーグル・フェイスブックなどの有名企業達が並んでいます。

今この有名企業の株を購入しようと思うと、多額な資金が必要になってくるのですが(アマゾンなど現在1口1800ドルほど)

QQQに投資すれば比較的少ない資金でこれらの企業に手軽に分散投資できます。

経費率は0.20%とSPYDやHDVに比べると高めに設定されています。

直近の配当利回りは0.90%と高くはないですが、それを補うパフォーマンスを発揮しているETFです。

運用会社はインベスコ・パワーシェアーズ・キャスピタル・マネジメントLLCというところです。

QQQの構成銘柄

構成銘柄は上位のようになっています。

上位はマイクロソフト・アップル・アルファベット(グーグル)・フェイスブックで約40%を占めています。

色々な投資家の意見として、ETFとしてはあまり分散しているとは言えないとのことです。

しかし、そのため力強いリターンを出しているのがこのETFです。

QQQリターン

QQQチャートは以下のようになっています。(QQQ (出所:ブルームバーグ)

設定日は03/10/1999で、この5年間で大きく成長していることがチャートからもわかります。

5年のトータルリターン10.45%です。これ実は昨年までの5年トータルリターンは約16.3%です。

今年1年のトータルリターンが-4.43%(この続落の影響)のため5年トータルリターンが10.45%に落ち着いたということです。

大型グロース株(成長株 :これから大きく成長すると見込まれる株)の割合が高いため、リターンも大きくなっているということですね。

その分グロース株は景気に影響を受けやすいとされておりQQQも景気の影響は大きく受けることが見込まれます。

現にコロナショック前までは右肩上がりで1口234ドルまで記録していましたが、ショック後は170ドルまで下がっています。

QQQはボラリティが高く、景気後退時に注意

価格変動のことをボラリティと言います。

先ほどのチャートを見ると分かりますが、グロース株で構成されているため景気後退や市場の急落時にガンガン売られるため、景気後退以上に下がる可能性があるということです。

分散投資されているとはいえ激しい値上がり値下がりが予想されるETFなため

投資をする際は、自分の投資全体の何割以内に納めておくか検討がいるかと思います。

まとめ

アメリカのハイテク・グロース株に投資したい場合非常に良いETFだと思います。

ただ、景気変動に大きく影響を受けやすいため投資比率をよく考えて投資する必要があります。

また、配当金が多く得られる訳ではないため配当金重視の方には向かないと思います。

コロナショック以前までは220~234ドルという高い水準を行き来していたため

見向きもしていなかったのですが、今では170ドルまで下がってきました。

市場がまだ安定していないこともありまだ少し様子見ではありますが、十分に購入検討ラインまできたかと思っています。

市場の続落を投資チャンスと考えこれからも色々な投資信託、ETFを見ていきたいと思います。