【DIA】コロナ後のNYダウ平均株価に連動する米国ETFの状況
こんにちは、いなかのです!
大雨の続く毎日ですね・・・。
日本は杉が多く森林の地盤が緩くなっているので
安全だと思っている場所でも土砂崩れに気をつけて下さい
投資でも自分にとっての地盤固めをしたい相場環境なので今のうちに色んな銘柄を知っておきたいところです。
この指数に連動するパフォーマンスを目指すETFについて書いていきます。
NYダウとは?
NYダウとは、ダウ・ジョーンズ工業株価平均の略称で1896年から続く米国の経済指標のことです。
・時価総額が大きい
・企業として極めて高い名声
・数多くの投資家からの関心
・持続的な成長
などの特性にて米国に数多くある企業の中から厳選に厳選を重ねられた30銘柄で構成されています。
米国市場で100年以上の歴史を持つ最も古い株価指数です。
同じく米国で有名な経済指標というと、
・S&P500・・・米国企業の中から500銘柄選出
・NASDAQ総合指数・・・NASDAQ取引所に上場している全銘柄を対象
等が上げられます。
DIA(SPDRダウ工業株平均ETF)とは?
DIA(正式名称:SPDRダウ工業株平均ETF)は、NYダウ(ダウ・ジョーンズ工業株価平均)と同じ投資成果を目指すETFです。
主な特徴はこのようになっています。
運用会社:ステートストリート社
連動指数:ダウ・ジョーンズ工業株価平均
経費率(信託報酬):0.16%
配当利回り:2.37%
配当月:毎月
組入れ銘柄数:30銘柄
純資産:213億ドル
設定日:1998/01/14
構成銘柄数30銘柄とS&P500連動ETFなどと比べると構成銘柄かなり少ないです。
30銘柄で構成されているので1銘柄の株価の変動に大きく左右されるということです。
また、経費率も0.16%と米国ETFの中で考えると決して低いコストとは言えません。
・VOO:0.03%
・VTI:0.03%
・VT:0.08%
このような側面から投資家からはわざわざDIAに投資をするならS&P500に投資したり
もしくはNYダウに組み込まれている企業の株を直接購入する投資家の方が多い傾向にあります。
DIAの連動指数NYダウの注意点
NYダウは30銘柄で構成されており、その算出方法は構成銘柄の平均値で計算されています。
その算出方法は以下の通りです。
ダウ平均株価=構成銘柄の合計株価 ÷ 除数
構成銘柄の株価の合計を除数で割ることで株価の平均を出しています。
また、構成銘柄の入れ替えや株式分割(決められた割合に株式を分けること:株の価値は変わりません)時など必要に応じて除数を調整し、指数の連続性を保つようにしています。
指数として分かりやすいですが、企業規模関係なく、株価の高い銘柄の構成比率が大きくなる点注意です。
DIAセクター
2020/07/02ですと、1位に情報技術セクター、2位にヘルスケア、3位に一般消費財・サービスセクターがトップ3になっています。
2019年ですと、
1位資本財・サービス
2位情報技術
3位金融
だったので、NYダウの構成銘柄の入れ替えが行われていることが分かります。
NYダウは頻繁に企業の入れ替えはせず、数年規模で組入れ銘柄の入れ替えをしているみたいです。
DIA構成銘柄上位10
こちらがDIAの組入れ上位10社になります。
NYダウは株価の高い企業の順番で組み込まれています。
そのためこの順番が単純に株価の高い順ということです。
投資家に人気の高いGAFAMの内アップルとマイクロソフトのみ構成に組み込まれています。
DIA株価チャート
DIAの設定来からのチャートになります。
リーマンショックのあった2009年頃に大きく落ち込んでいます。
その後は右肩上がりと好調であり、直近のコロナショックで大きく落ち込みました。
こちらはDIAとNYダウとの株価の比較です。
ほとんど相違ないですね。
DIAはNYダウにほぼ連動して推移していることが分かります。
こちらはNYダウとS&P500の指数同士の比較です。
コロナショックが起きる前までは、NYダウの方がS&P500よりパフォーマンスが上回っています。
リーマンショック後は特に大型株への資金の流入が大きかったことが要因かと思います。
コロナショック後はS&P500の方が株価の回復も早くNYダウよりもパフォーマンスが好調です。
これはS&P500の構成銘柄に勢いのあるIT企業が上位に組み込まれているからです。
DIAと米国ETFのトータルリターン比較
・NYダウ連動【DIA】
・S&P500連動【VOO】
・米国株式市場全体【VTI】
こちらの三つで比較をしていきたいと思います。
5年と10年トータルリターン
5年でのトータルリターンを見るとS&P500が最も優れたパフォーマンスを見せてくれました。
10年を見ると、VTIが最も優れておりDIAは決してパフォーマンスが悪いわけではありませんが
他ETFと比べるとぱっとしない結果となりました。
よく言われていることですが、NYダウ連動ETFの数は少ないです。
代表として上げられるDIAも実は投資家からあまり人気がありません。
経費率、分散力の割にトータルリターンがあまり特出していないことが原因かもしれませんね。
これならあえてDIAに投資する必要はなく、経費率が低く、分散力のあるVOOやVTIに投資をすればいいという考えに至ると思われます。
DIAの配当実績
DIAは毎月分配金が出ます。
配当利回りは2%前後を推移しており、リーマンショック以降は順調に配当金を伸ばしています。
ただ今年はコロナショックがあり減配の可能性は捨てきれないですね。
最後に
NYダウとほとんど乖離することなく連動しているDIA、インデックスファンドとして非常に優れていることが分かりました。
しかし、米国ETFの中では若干高い経費率と構成銘柄30という少なさからあまり人気が振るわない現状です。
今をときめくGoogleやAmazonが含まれていないことも要因かもしれません。
とはいえDIAは毎月分配と値上がりの上昇を高く見込めるETFだといえます。
今回上げたVOOとVTIは4半期ごとに分配金が出ますが、DIAは毎月分配金を出してくれます。
そして、トータルリターン(計測期間によるが)ではVOOやVTIに劣っていましたが
そこまで大きな差はありませんでした。
つまり、毎月のまとまったインカムゲインを得ながら、キャピタルゲインも狙えるETFということになります。
NYダウに組み込まれている米国株は大型株ですが、個別株で購入するよりDIAに投資をしてみてみてもいい気もしますね。
しっかり他のETFとの棲み分けを行えば優良なETFだと思います。
何より一番は指数との乖離の無さここに尽きます。
是非、自分に合ったETFを見つけて見てください。
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