【HDV】2021年6月分配金は対前年同月比▼7.86…%にて減配。HDVの今後について
こんにちは、いなかのです。
ブラックロックが運用する高配当ETF【HDV】の2021年6月分配金額が決定したので今回はその点について書いていこうと思います。
HDV分配金実績
対前年同月比
HDV2021年6月の分配金額は「1株あたり=$0.810317」に決定しました。
2020年6月期は「1株あたり=$0.879497」のため、対前年同月比で▼7.86…%の減配となりました。
(0.810317-0.879497)÷0.879497×100%= -7.8658…%
2021年3月と比べ▼8.13…%の減配
2021年3月が「1株あたり=$0.882118」のため
(0.810317-0.882118)÷0.882118×100%=-8.1396…%
2021年3月期から続き今回6月期も、対前年同月比と前回比どちらで見ても減配という結果となりました。
2期連続減配に陥った原因を探ってみたいと思います。
HDV2021年6月の基本データ
運用会社:ブラックロック
名称:iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF
ベンチマーク:モーニングスター配当フォーカス指数
直近配当額:0.810317ドル
過去12ヶ月分配金利回り:3.61%
分配金月:四半期毎(3月,6月,9月,12月)
組入銘柄数:75
経費率:0.08%
純資産:7810億円
設定日:2011年3月29日
ベンチマークとしてモーニングスター配当フォーカス指数を採用。
財務状態が健全であり、持続的に平均以上の配当を支払っている利回り上位順に75社で構成されています。
安定した分配金を排出するためにHDVは四半期ごとにリバランス(資産の再分配)を行っているのも特徴です。
HDV現状確認
上位構成銘柄の変化
HDVは四半期ごとにリバランスを行うのですが、比較的分配金実績が好調であった2020年12月頃の上位構成銘柄から現在2021年6月10日の構成銘柄をまとめました。
大きな変化はなかったようですが、「T」と「PFE」が上位からは外れ、代わりに「JPM」と「PG」が組み込まれています。
「JPM」は直近配当利回り2.25%
「PG」は直近配当利回り2.58%
一方で上位銘柄から外された
「T」の直近配当利回りは7.09 %
「PFE」の直近配当利回り3.89%
と外された銘柄の方が配当利回りは高いということが分かりました。
財務健全性を重視して上位構成から外されたと思われるのですが、少なからず「T」「PFE」に比べ「JPM」「PG
」の配当利回りが低いという点が実績に影響しているとも考えられます。
株価変動
HDVの株価はコロナショック直前の推移にまでは回復していますが、比較対象として挙げられるバンガードの「VYM」、ステートストリートの「SPYD」と比べると伸び悩んでいるようにも見えます。
2021年6月11日時点でHDVは1株=98.31ドル
仮に3.61%の配当利回りで推移したとすると、
98.31ドル×3.61%=3.548991ドルが年間配当額になるので
2020年度の年間配当額は「3.567859ドル」ですので、このままだと昨年と比べ減配になる可能性があります。
あくまで仮ですが。
まとめ
・対前年同月比▼7.86%の減配
・前回比▼8.13%の減配
・株価は回復しつつ鈍行傾向
2020年は分配金実績が好調だったHDVですが、2021年度からは連続減配という結果になりました。
利回り水準は高すぎず低すぎずな状態ですんで、昨年度が多く分配金が出ていたという見方もあるようです。
今週か来週には、好調な「SPYD」と株価をグングン伸ばしている「VYM」の分配金実績が発表されるはずですので楽しみですね。
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