【XLK】米国の情報技術セクターにより特化して投資するETFをVGT、QQQで比較

2020年10月20日

いやぁ、前回の記事でNYダウ27,000維持出来るだろうか?
といった矢先翌日に1800ドル安で25,000台にまでNYダウが落ちましたね・・・。


FOMCでマネーサプライを現状維持すると明言したことを受け
株価の暴落が始まったとのことですんで、しばらくは下がる傾向になるのかもしれません。


さて、今回はS&P500の情報技術セクターに特化して投資できるETF【XLK】について書きます。


米国情報技術セクターの小型株から大型株を組み入れている【VGT】とはまた異なってくるので
読んでいただけたらと思います。



XLKとは?

XLKとは、テクノロジー・セレクト・セクターSPDRファンドが正式名称であり
米国籍のETFです。

テクノロジー・セレクト・セクター指数に連動する投資成果を目指します。
この指数には、防衛関連製造行により開発された製品、マイクロコンピュータ部品、通信機器、総合コンピュータ集積回路が含まれています。

XLKの基本データ

運用会社:ステートストリート
連動指数:テクノロジー・セレクト・セクター指数
経費率:0.13%
構成銘柄数:71
配当月:4半期毎
分配金利回り:1.51%
純資産:294億ドル
設定日:1998/12 /16



XLKセクター

出所:ステートストリート



セクター比率としてはIT技術そのものの基盤を支える半導体や電子部品・通信機器などよりも、ソフトウェアサービスや情報技術サービスの提供などの比率が高くなっています。


情報技術セクターの中でも、ソフトウェアやサービスを提供している会社が大きく成長しているということですね。

XLK構成銘柄上位10社

2020/06/11


日本でもお馴染みの企業が並んでいますね。
マイクロソフトアップルだけで4割占めています。

ビザマスターカードはITセクターとして数えれていることが分かります。


エヌビディアは半導体メーカーでコンピュータのグラフィックス処理や演算処理の高速化を主な目的とするGPUを開発し販売しています。

アドビはコンピューター・ソフトウェア会社です。

シスコシステムズは世界最大のコンピューターネットワーク機器開発会社です。


ペイパル・ホールディングスは一度は利用したことがある方もいると思います、オンライン決済サービス会社です。


セールスフォース・ドットコムは顧客関係管理ソリューションを中心としたクラウドコンピューティング・サービスの提供企業です。



後は、2018年にアマゾンは一般消費財(小売)セクターに、グーグルやフェイスブックは2018年のセクター変更に伴いITセクターから通信サービスに変更されたましたので注意したいところです。


XLKの株価の動き

出所:グーグルファイナンス
青線=XLK 赤線=SPY


S&P500指数と連動成果を目指すSPYと5年間の株価の動きを比較。

XLKにGAFAMの内マイクロソフトとアップルしか含まれていませんが
その2社で4割を占めるのでXLKの著しい成長を伺えますね。


XLKのトータルリターン

XLKのトータルリターンをハイテクセクターETFの【VGT】と

IT関連株を多く含むNASDAQ100連動の【QQQ】と
S&P500連動の【SPY】で比較していきます。

XLKとSPY10年トータルリターン

緑線=XLK 青線=SPY
2010/06~2020/06


コロナショックによってITセクターも暴落していますが、テレワークによるクラウド需要の増加
自粛中でもネットサービスの需要増加により情報技術セクターに特化しているXLKの方がS&P500より早く回復していることが分かります。


また、GAFAMは経済活動停滞局面でも業績を堅調に伸ばしています。
流石時価総額2~5位までの牛耳っているだけあります。
まさに世界のGAFAMであり、個別株で保有している個人投資家も非常に多いです。

この情報技術インフラの必要性が無くなることはないことを考えると、
まだまだこの企業達の成長性が十分に見込めますね。


成長性に期待して投資する米国グロース株ETF【SPYG】でもGAFAMはしっかり組み込まれています。


XLK,VGT,QQQ10年トータルリターン

2010/06~2020/06
緑線=XLK 青線=VGT 黄色線=QQQ



こちらはXLKとVGT、QQQの10年のトータルリターンになります。

QQQが一番トータルリターンが高いですが、どれも遜色ない高パフォーマンスを実現しています。

5年トータルリターン

2015/06~2020/06
緑線=XLK VGT=青線 黄色線=QQQ



5年のトータルリターンになるとQQQのパフォーマンが最下位という結果になりました。
QQQにはコミュニケーションサービスや一般消費財サービス、ヘルスケアセクターも含まれており

この5年間でみると情報技術セクターに特化しているXLKとVGTの方が成長が高かったということでしょうか。

まとめ

XLK

・ステートストリート社
・情報技術セクター特化
・組入銘柄71数
・経費率0.13%
・1998/12

VGT

・バンガード社
・情報技術セクター特化(小型株~大型株迄)
・組入銘柄316数
・経費率0.10%
・2004/01

QQQ

・インベスコ社
・金融除くIT関連多く含む
・組入銘柄100数
・経費率0.20%
・1999/03



情報技術セクター特化のVGTとIT関連株を多く含むQQQよりもさらに

情報技術セクターに特化して投資をしたいという方にはXLKがオススメかと思います。

ただその分マイクロソフトやアップルに比率が偏るので、考え方によっては個別で購入したほうがいいじゃん!という見方もあるかもしれません。


少し分散をかけるならVGT。
GAFAMを網羅したいのであればQQQといったように、
それぞれ運用会社ごとにコンセプトがあるので自分の気に入ったものを選びましょう。

今人気なのはQQQでしょうか。
あちらこちらでQQQの記事を見ます。

QQQはあっという間にコロナショック以前まで株価が戻ってしまいました。
なんならコロナ以前より株価が高くなっている瞬間がありますね。


XLKとVGTもほとんど戻っています。
S&P500連動のVOOは緩やかに戻っていますが、XLKほどではないところを見ると

IT関連への需要がいかに伸びているかが分かります。



情報技術の分野はAIや5G、IoT、フィンテック(金融技術:造語です)などの介入、発達が控えていることを考えると今後も成長を大きく見込める分野ではないでしょうか。


どのETFもSBI証券であれば積立購入が出来ますので是非活用してみてください。
記事内で触れたSPYやVOOは買付手数料無料で取引が出来ますね。