購入する前に確認したい投資信託の三つの型

こんにちは、いなかのです。


今回は、購入を決める前に注意したい三つの投資信託の型である「テーマ型」「毎月分配型」「フル投資型」について紹介していきます。




テーマ型投資信託とは?

テーマ型投資信託とは、世間で話題となっているテーマに着目し、そのテーマに関連した銘柄に重点的に投資する投資信託の事です。


株式型であることが多く、SRI(社会的責任投資)、環境関連、資源・食糧、ヘルスケアなどをテーマにしたファンドがあります。



今でいうならアフターコロナを目指した企業に投資をする投資信託といったところでしょうか。



注意したい点

テーマ型投資信託は上手く利用することができれば大きなリターンを得ることができます。

が、テーマ型が出るころにはそのテーマのトレンドが中盤もしくは終盤になっていることもざらではありません。


また、基本的にテーマ型はファンドマネージャーの手がかかるのでコストが高く設定されているのと、償還日が定められているため、この2点についても購入する前に確認する必要があります。




テーマ型はトレンドの移り変わりと共に表れる型です。その都度非常に魅力的に映ってしまいますが、少し冷静になって自分の納得のいく投資先であるか一呼吸いれましょう、




毎月分配型投資信託とは?

毎月分配型投資信託とは、自分が購入した投資信託から口数(購入数)に応じて毎月分配金を受け取ることができる投資信託の事を言います。



あるまとまった不労所得を作りたい際に利用することになる型かと思います。


一昔前に人気の高かった投資信託の型ですね。
現代に近づくにつれクレームも多くなった型であるとも言えます。



注意したい点

①元本を取り崩して分配している可能性がある

②複利の運用効果を消す


①毎月の生活費の足しにできる毎月分配型投資信託何が問題かと言いますと、

利益が出ているときは利益から投資家への分配金を賄えるので問題ないのですが、利益が十分に出ていないときは元本も払い戻して分配金を出していることにあります。


ファンド型のメリットとしては高分配を維持できているように見せることが出来る事です。
しかし、実体は元本を払い戻しているわけですから、これを繰り返せば投資信託の基準価格はどんどん下がってしまいます。


その結果、投資家の評価格はどんどん下がっていきます。



②投資信託は、ETFと違い分配金を受け取らずに自動で再投資することができる商品性になっています。
このメリットは、分配金を受け取る際、分配金が課税されてしまうのですがこれを再投資することで税金の繰り越しをすることができます。



分配金を受け取ってから投資をするよりも、受け取らずに再投資した方が課税額分効率よく運用することが出来るということですね。


毎月分配型投資信託ですと、この再投資のメリットを享受することが出来ない点に注意したいです。




フル投資型投資信託とは?

フル投資型とは、相場に関係なく運用する資金を株式などの金融商品にほぼ全額投資する投資信託をさします


そのため、フル投資型でない投資信託であれば、市場の相場が悪くなっている場合、投資資金を現金化し相場が上がり始めたら買い増ししたりできるのですが、


フル投資型は相場が下がろうと常に100%投資対象に振り分けているため、どんどん投資信託の価格が下がっていきます。



ただし、最後には価格が上がるという前提の元、長期的に定期購入をする場合はこのフル投資型の特徴はメリットとも見れます。



注意したい点

じゃあどういったものがフル投資型投資信託になるのかといいますと、それは先ほどの毎月分配型投資信託や指数連動型投資信託いわゆるインデックス投資信託はこのフル投資型にあたりますが、日本のほとんどの投資信託はフル投資型にあたります。




インデックスファンドのメリットはベンチマークに連動させているためファンドの運用コストを引き下げることが出来るところですが、常にフル投資状態ですのでファンドの運用における自由度が低い状態と言い換えることもできます。





逆にアクティブファンドはコストが高い分、フル投資型ではないため現金化しキャッシュポジションを増やすなど自由度の高い投資信託と言えます。




まとめ

・テーマ型はトレンドの移り変わりに注意

・毎月分配型は元本の切崩分配金に注意

・日本のほとんどの投資信託はフル投資型



テーマ型、毎月分配型の枠組みにフル投資型を入れたのは正直お門違いではありますが、強調性を持たせるために今回紹介しました。


どれが良い?どれが悪い?というものではなく、目論見書等確認して自分の投資方針に合うものを選ぶといいと思います。


個人的には、分配金を受け取る投資方針の場合は、毎月分配型投資信託で補うのではなく、ETFが良いかと思います。



ETFであれば分配金の原資は期間中に生じた配当や運用益ですので、投資家が買付をした元本から分配金として払い戻されるということはありません。



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