【EEM】新興国株式ETFの代表であるiシェアーズ MSCI エマージング・マーケット ETF
こんにちは、いなかのです。
今回は、ブラックロック運用の新興国株式ETFの【EEM】を見ていきます。
私が毎月投資している「たわらノーロード新興国株式」と同じベンチマークを目指して運用をしているETFになります。
EEMもまた以前記事にしたTOKと同じく、同じベンチマークの投資信託の方がコストが低かったり、ベンチマークが異なりますが後続のIMEGの方が経費率が低いです。
【EEM】iシェアーズ MSCI エマージング・マーケット ETFとは?
運用会社:ブラックロック
名称:iシェアーズ MSCI エマージング・マーケット ETF
ベンチマーク:MSCI エマージング・マーケット・インデックス
直近配当額:0.230289ドル
直近配当利回り:0.92%
組入銘柄数:1212
分配月:年2回(6月、12月)
経費率:0.68%
純資産:2.7兆円
設定日:2003年4月7日
EEMはブラックロックが運用する新興国株式のETFになります。
投資先が新興国ということもあり、経費率は高めに設定されています。
設定日が2003年と長期間の運用実績があります。
MSCI エマージング・マーケット・インデックスとは?
このインデックスの特徴は、主に新興国市場の大型・中型株を保有しています。
四半期ごとに時価総額方式(時価総額上位85%)を用いて保有銘柄のウエートを算定し、資産配分を決定しています。
国際比率
EEMの国別比率になります。
中国・韓国・台湾で全体の6割超の保有比率になっております。
また、新興国株式ETFで人気の一つであるバンガードのVWOには韓国は入っていません。
その点が大きな違いになっています。
上位構成銘柄
こちらがEEMの上位構成銘柄10社です。
EEMには韓国企業が含まれるため、構成上位にサムスン電子が組み込まれています。
中国版GAFAMともいわれるBATHの一角である、アリババとテンセントに分散をしながら投資ができるという点がメリットになりますね。
セクター比率
コロナ禍の中で世界的に一般消費財と情報技術セクターが大きく成長をしていますが、特に中国市場はその影響が大きいです。
また、新興国市場の銀行(金融)は、預け金利が高いこと、融資による資金需資が豊富ということで金融セクターも保有比率が高くなっています。
全く関係のない余談ですが、バフェット氏は日本の商社だけでなく金融にも大きく投資をしたそうですね(かなり前にですが・・・)
代表的な新興国株式ETFとの比較
それでは代表的な新興国株式ETFと全世界ETFの【VT】とトータルリターンの比較をしてみようと思います。
新興国ETFはブラックロック社の【IEMG】とバンガード社の【VWO】にします。
直近1年間トータルリターンの比較
直近1年間のトータルリターン図になります。
新興国とりわけ中国市場は新型コロナウイルスの流行の中で着実に回復しています。
特に中国企業の情報技術、金融セクターに資金流入が確認されておりその結果として直近1年だけで見ると僅かですがVTよりもリターンが大きいです。
直近10年間のトータルリターン
直近の10年間の比較になると、やはり米国市場が組み込まれているVTが遥かに凌ぐリターンを生み出していますね。
逆に新興国株式ETFはリターンがマイナスの停滞期が長い期間あったことが分かります。
この過去の実績も踏まえた投資先として価値を見出せるかといったところでしょう。
MSCI エマージング・マーケット・インデックスに連動する円建てETF・投資信託
【2520】NEXT FUNDS 新興国株式・MSCIエマージング・マーケット・インデックス(為替ヘッジなし)連動型上場投信
【1681】上場インデックスファンド海外新興国株式:
証券会社毎に異なっていますが、年率総コスト0.19~0.264%の間になっています。
①インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式:信託報酬率0.374%
②eMAXIS新興国株式インデックス:信託報酬率0.66%
③たわらノーロード新興国株式:信託報酬率0.374%
円建てETFであればドル転する必要がなく市場が開いている間はリアルタイムで売買が可能になります。
投資信託であれば、好きな金額(最低100円)から売買ができ、毎月の積立投資として投資がしやすい点がメリットになりますね。
最後に
今回出させて頂いた代表的な新興国株式ETFのまとめ表です。
直接海外ETFで新興国市場に投資をしてみたい方はそれぞれ細かい違いがありますのでその点に注意して選んでください。
米国一極集中投資を防ぐといった意味では新興国市場は大変効果的だと思います。
やはり中国の巨大なマーケット市場の発展と影響力には目を見張るものがあります。
新興国市場の成長の取りこぼしをしたくない方には、投資先の一つに選びやすいかと思います。
ちなみに私はたわらノーロード新興国株式で毎月1万ずつ積立投資をしています。
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