【IBB】iシェアーズ NASDAQ バイオテクノロジー ETFについて

こんにちは、いなかのです。

今回は、ナスダック市場に上場するバイオテクノロジー、医療関連株に投資ができるETF【IBB】について紹介していこうと思います。




IBB:iシェアーズ NASDAQ バイオテクノロジー ETFとは?

気本データ

運用会社:ブラックロック
名称:iシェアーズ NASDAQ バイオテクノロジー ETF
ベンチマーク:NASDAQバイオテクノロジー指数
直近配当額:0.065481ドル
分配月:3月、6月、9月、12月
過去12ヶ月分配金利回り:0.20%
組入銘柄数282
経費率:0.46%
純資産:1.1兆円
設定日2001/02/05

iシェアーズ NASDAQ バイオテクノロジー ETF【通称:IBB】は、米国のバイオテクノロジーおよび医療品関連企業の株式に投資することができるETFです。


ナスダックに上場しているバイオテクノロジー株、医療品関連株に集中して投資することができるため、当ETFを通すことで特定セクターへ集中投資をすることが可能になります。




IBB:上位構成銘柄

出所:ブラックロック

こちらがIBBの上位構成銘柄10社です。バイオテクノロジーと医療品関連株ということであまり聞きなれない企業名が多いかと思います。


コロナワクチンからアストラゼネカはよくニュースでも耳に入れることが多くなりましたね。
ワクチンの後遺症という面で現在問題視されてはいますが・・・。



といったように、バイオテクノロジーや医療品関連というものは開発結果の行方に大きく左右されるため、ボラティリティの高い株式になります。



そこで一つの企業のみへの投資というのは少々ハードルの高い投資となるためこのような特定セクターETFに投資をするのが比較的安心できる投資手段となります。



ちなみに構成1位のアムジェンは米国に本社を置くバイオ医療品メーカーであり、高度な細胞生物学と分子生物学に基づく治療薬の開発や製造、販売を行っている企業になります。


製薬売上ランキングでは上位12位位置し、売上規模はアストラゼネカと同規模とのこと。
アムジェンの2020年総決算として、売上高は増加しましたが営業利益、純利益共に減少という結果でしたが、横ばいに近い減少額なので問題はなさそうです。



キャッシュフローも設備投資ができる分の余裕があるそうですね。




IBBの業種

出所:ブラックロック

バイオテクノロジーがほぼ8割、医薬品で1割ほどの業種構成ですね。

つまりこのETFでバイオテクノロジーに関する動向把握として使えるという事が分かります。



トータルリターン

IBB・・・バイオテクノロジーETF

IVV・・・S&P500ETF

XBI・・・米国市場のバイオテクノロジーETF

QQQ・・・ナスダック100ETF

XBIは”Michael Feehily “Mike" / Karl Schneider”が運用するバイオテクノロジーETFです。

ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、ナスダックのナショナルマーケットと小型株市場に上場される米国企業のバイオテクノロジー株に投資ができるETFです。


4つのETFでトータルリターンを比較してみます。





直近1年間のトータルリターン

2020/3~2021/3
緑線=IBB 青線=IVV 黄色線=XBI 黒線=QQQ

直近1年間のトータルリターンになります。

一番高パフォーマンスはXBIになります。QQQは一時の上昇トレンドと比較すると伸びが落ち着いてきましたね。



米国の長期金利上昇の影響を大きく受けたのはハイテクグロース株です。
ナスダックから金融株を除いたナスダック100の構成銘柄はほとんどハイテク株になっているのでモロに影響をうけたETFです。




直近5年間のトータルリターン

2015/3~2021/3
緑線=IBB 青線=IVV 黄色線=XBI 黒線=QQQ

直近5年間のトータルリターンとなるとQQQが抜きんでますね。

気になるのはIBBのリターンに比べてXBIはS&P500とリターンが離れていないことです。


要因として考えられるのは、XBIのベンチマークであるS&P バイオテクノロジー・セレクト・インダストリー・インデックスは均等加重平均という点です。



大型だろうが小型株だろうが均等に株式を保有するため、小型株がETF株価に与える影響が大きくなります。
どうやらこのバイオテクノロジー業界は小型株が飛躍しやすい特徴があるため、


時価総額加重平均を用いてナスダック市場限定であるIBBは小型株の上昇分を拾うことができず、直近のリターンではXBIに劣った結果となったようです。






まとめ

・IBBはナスダック市場のバイオテクノロジーに投資ができるETF

・経費率は0.46%であるが純資産は1.1兆円と規模が大きい

・バイオテクノロジー関連小型株は保有されていないため、小型株の損益を拾えない


直近数か月のリターンが大きくなっているので注目を集めてきているバイオテクノロジーETF。


IBBとXBIを用いればバイオテクノロジーセクターの市場動向を探ることができるので、これから定期的に見ていこうと思います。



今は短期売買用のドルを準備したのでどこかいい銘柄がないかなぁ~と模索中です。




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