DVYの2020年分配金実績は直近5年間で初の減配にて着地
おはようございます、いなかのです。
今回は2020年12月の分配金が発表された好配当ETF【DVY】の分配金実績についてです。
直近5年間で比較すると初めて年単位での減配という結果にて着地になりましたので、数値を細かく見ていきましょう。
DVYの2020年12月分配金実績
こちらはDVYの4半期ごとの分配金実績図になります。
緑枠部分が2020年12月の分配金実績になり、DVY1株に対して「$0.829729」の分配金が決定しました。
一方、青線部分が2019年12月の分配金実績となり「$0.891492」です。
(0.829729-0.891492)÷0.891492×100%=-6.92%
よって2020年12月は前年同月比にて▼6.92%の減配となりました。
また、2020年9月期「$0.946339」と比較してみると、▼12.32%の減配となっております。
直近5年間分配金実績の比較
DVYの5年間の小数点第二位以下を切り捨てた分配金実績になります。
2016年~2019年までは毎年増配していますが、残念ながら2020年は2019年と比較して減配になりました。
(3.52-3.60)÷3.60×100%=-2.222…….よって▼2.22の減配となりました。
DVYの構成銘柄確認
DVYは大型・中型の米国株式から配当利回りの高い100銘柄で構成されており、左側がDVYの構成銘柄上位10位になります。
HDVは財務健全性が高く、平均的に高い配当を支払っている企業で構成され、
DVYは過去五年間において持続的に配当を支払っている企業で構成されています。
DVYは金融セクターの比率が高いという特徴があり、HDVはエネルギーセクターが高いという特徴があります。
平均的に言えば、HDVの方が配当利回りが高いですね。
DVYの株価推移確認
こちらは年初期からの株価推移になります。
DVYとHDVも直近1年間をみるとマイナスを推移していますが、「財務健全性の高さ」を重視していたHDVの方が下落率を抑えていたことが分かります。
DVYの下落率の高さと回復の遅さは、
1.通信セクターの比率が小さい
2.景気敏感セクターである金融セクターの比率が大きく、また金融セクターは現状株価の回復が遅いセクターである。
といった事が考えられます。
最後に
今年度残念ながら減配となってしまったDVYですが、減配率が極端に大きいわけではないこと、毎期毎期(四半期単位で見た場合)増配をしているわけではないが、
配当利回り3~4%を推移しており、まとまった分配金を出している点が
インカムゲインを重視した投資家向けのETFであると言えますね。
どうやら18日にSPYDとVYMの分配金が発表されたみたいなので、
次回はSPYDとVYMの2020年12月の分配金実績について記事にしようと思います。
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