積立投資のデメリットを把握しよう
どうも、いなかのです。
一週間前に比べ投資市場は回復してきているものの、コロナウイルスの収束は当分先になるため
まだまだ油断は禁物です。
さて、今この下落相場でこそコツコツと投資を積み立てて平均購入単価を下げていきたい所ですが、
積立投資(ドルコスト平均法)の注意点・デメリットをしっかりと把握して積み立てていきたいものです。
そこで積立投資をしていく上で注意したい事をまとめてみました。
積立投資のデメリットは主に4つ!
・手数料がかかる
・売却益や分配金に課税がある
・短期間で大きな利益をあげることが難しい
・高値掴みもしないが安くも買えない
これが積立投資を行う上でデメリットと言われているものです。
1つずつ解説していきます。
1.手数料がかかる
以前の記事で詳しく書かせて頂いたのですが、積立投資(投資信託・ETF)は、
投資のプロ(ファンドマネージャー)に運用を委託するため、三つの手数料がかかります。
① 購入手数料
② 信託報酬
③信託財産留保額
今回は詳細は割愛させて頂きますが、①が購入時、②が保有中、③が解約時にかかる費用と覚えてください。
②の信託報酬が保有中に発生する費用のため長期で保有すればするほど負担が大きくなるというわけです。※運用資金から差し引かれる形で支払われる手数料であり、直接払うものではありません。
信託報酬は0.05%~3%で証券会社や投資信託によって大きな差があるため、購入する際はあまりにも大きく設定されている商品は選ばないようにしましょう。
2.売却益や分配金に課税がある
ここでの売却益とは、投資信託を売った際に得た利益のことです。
投資信託を売却して得た売却益や保有している口数に応じて得られる分配金に対し、20.315%(所得税15%・復興特別所得税0.315%・住民税5%)の税金が発生します。
つまり、投資信託売却時に100,000円の利益が出た場合20,315円の税金がかかるということです。
ただ、これは個別の株式投資や投資一般に言えることなので積立投資だけのデメリットというわけではありません。
また、今では「NISA」や「つみたてNISA」、「iDeco」という非課税枠が用意されているため
少額で投資を始めたい方だけでなく、まず非課税枠を使いきってから追加投資をしていくのがいいかと思います。
3.短期間で利益を上げるのが難しい
積立投資は少しずつ投資資金を積み立てていくため、投資額が大きくなるまでに時間がかかります。
投資の運用損益は投資の総額に比例しているため、積立投資を始めたばかりの投資総額が小さいうちは
プラスもマイナスも小さいということです。
しかし、そもそも積立投資は長期的に将来の目的・目標にむけて資産形成を行っていく術であるため
短期で大きな利益を上げる必要性はないと考えます。
勿論、短期間で大きな利益を上げれるに越したことはありませんが
あまり短期間の利益を気にしすぎてしまうのは精神的にもよくありません。
マイナス損益になっている時は「いつもより多く口数を購入できる!」と前向きに考える様にしましょう。
4.高値掴みをしないが安くも買えない
これが個人的に積立投資をしている皆さんの頭の片隅に置いてほしいことです。
積立投資はあくまでも選んだ投資信託やETFを毎月一定額決まった日に購入していくことで
平均購入単価を下げていく手法なため、高値掴みをしないが安く買うことも出来ません。
下の画像2枚を見てください。
これは私が毎月5日に購入設定をかけている米国ETFです。
上が直近6か月間の値動きを表し、下が直近1か月間の値動きを表します。
2020年3月5日の段階では1口34.31ドルですが、2月5日までは約39ドルでした。
また、3月5日以降も下がり続け3月27日の終値(取引市場が閉まる時間)24.67ドルにまで下がっています。
毎月5日に購入設定をかけた結果、一番高い値で購入こそしていないが低い値では買えてはいないことが分かります。
これが高値掴みはしないが安くも買えない理由です。
しかし、長期投資は市場の値動きに一喜一憂しない、高値掴みしないことが大事なため
あまり気にする必要はないのかなと思います。
どうしても底値(一番低い値)で買いたい!場合は、そのタイミングで一括投資を行えばよいのですが、
その場合は自分のキャッシュ(現金)と相談しないといけませんし、
そこが底値だという保証がありません。自分が底値だと思ったタイミングで数百万投資したのに
そこからさらに下がってしまった!!なんてことはざらにあります。
そういったリスクを取らない手法が積立投資であり、余計なことを考えなくてもいい魅力的な手法だと言えます。
最後に
以上の事が積立投資をする際に把握しておくデメリットです。
ただ何度も述べますが、積立投資の良さは購入単価を平均にしていくことが
市場の値動きに一喜一憂する必要がなくなるということです。
現在コロナショックの真っ只中、取引市場は安定していませんが
将来に向けての資産形成のために今こそ積立投資で普段より多く積み上げていきたいですね。
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