【HDV:平均利回り3.65%】財務健全性を重視したブラックロックの高配当ETF

こんにちは、いなかのです。

丁度昨日資格試験が終わり、次は1月末のFP2まで一旦一服できそうです。


さて今回は、個人投資家に人気を誇る三大高配当ETFであるSPYD・HDV・VYMの中で


私が個人的に大好きなブラックロックの財務健全性を重視した高配当ETF:HDVについて直近の動きを見ていきたいと思います。





iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF:HDVの基本データ

HDVの基本データ

運用会社:ブラックロック
名称:iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF
ベンチマーク:モーニングスター配当フォーカス指数
直近配当額:0.850765ドル
過去12ヶ月分配金利回り:3.95%
組入銘柄数:74
経費率:0.08%
純資産:6274億円
設定日:2011年3月29日



特徴

1.米国の有名かつ優良企業に投資

2.財務健全性が高く、持続的に平均以上の配当を支払っている利回り上位順に75社前後で構成

3.年4回のリバランス

4.設定日が2011年からのため、コロナショックが初の世界恐慌

5.コロナ禍の中でも減配率を最小限に抑えた高配当ETFの一つ





1.2.HDVの構成銘柄達

出所:ブラックロック

エクソンモービルを筆頭に高配当と配当実績のある有名企業で上位を占めているのが分かります。米国ETF投資をしている方であれば、一度は見たことのある名前ばかりだと思います。



財務健全性を重視して銘柄が選ばれていますが、エネルギーセクターであるエクソンモービルは直近四半期決算は赤字決算になっています。



HDVの運用方針である「財務健全性が高く、持続的に平均以上の配当を支払っている利回り上位順に75社前後で構成」は言い換えれば、「持続的に平均以上の配当を支払っている企業の中から比較的財務健全性の高い順に75社前後で構成」とも言えます。



これはHDVの高利回りを維持するために必要不可欠な厳選であり、
加えてHDVは時価総額と配当利回りが高いほど銘柄比率が高くなっています。


ただもちろん赤字決算なのはエクソンモービルだけに限った話ではありませんし、構成銘柄の中には好調な銘柄もあります。


出所:ブラックロック

HDVはセクター比率がエネルギーセクターだけに極端に偏っているわけではなく、現在好調なヘルスケアや生活必需品といったように利回りを意識しながらバランスよくセクター比率を調整しています。






3.年4回のリバランス(+銘柄入れ替え)

資産の再分配をリバランスといいますが、HDVはこのリバランスを年に4回行います(3月、6月、9月、12月)。



モノによっては年一回しかリバランスを行わないものもあり、
一々市場動向に合わせて自分の投資先を変更したり、投資比率を変えるのって結構な手間を有します。




考えようによっては、たった0.08%のコストを支払うだけで市場動向に合わせたリバランスを四半期ごとに行ってくれるということで非常に助かります。



勿論、リバランスは先ほどのベンチマークの運用方針に則ったものになりますので、大きな変更がないこともありますね。




4.コロナショック時の下落率

出所:TradinView
青線=HDV 赤線=VYM 緑線=SPYD

こちらは年初期からのHDVとVYMとSPYDの株価動向です。
コロナショックの起きた三月の最大下落率を見ると、

VYMは▼34.85%

HDVは▼36.95%

SPYDは▼46.86%

です。


400銘柄で構成されているVYMが一番下落を抑えかつ現在一番早く年初期の株価に戻りつつあります。


財務健全性の高い企業を選んでいるため、たった75社ですがHDVもVYMと遜色ない数値です。


SPYDは不動産とエネルギーセクター比率の高さからより株価が下落しました。



このコロナショックですが、S&P500ですら▼31%下落しているのでこのことを踏まえると▼36%は十分抑えたとも見れるのではないでしょうか。



5.コロナ禍でも最小限の減配率に抑えた実績

出所:Dividend.com
9月分配金実績
9月末時点

これがHDV最大の功績だったのではないでしょうか。
2020年9月HDV分配金実績図です。


HDVは2020年6月の分配金0.8795ドルから減配率▼3.3%にて9月分配金が0.8508ドルです。
また、前年同月比(小数点第2位以下除く)で0.86ドル→0.85ドルにて減配率▼1.1%で抑えているんです。



これ何が凄いって、VYMは6月と比べ▼15.7%の減配、前年同月比で▼10.1%の減配になっています。

コロナ禍の中でも最小限の減配に抑え、安定した分配金を排出するHDVは高配当ETFとしての役割を十分に発揮しているETFであると言えます。



後はこの9月実績がたまたまではなかったという確かな証明として今年12月の分配金に期待したいですね。
現状9月までで分配金総額2.64ドルなので、$3.21-$2.64=0.57ドル以上分配されれば前年度より減配という結果を防ぐことが出来ます。




最後に

個人的に好きなHDVについて再度直近の出来事を記事にしてみました。

ある程度まとまった分配金を出し、キャピタルゲインも狙いたいとなったらVYM一択でしょうけど、やはりHDVの高い利回りには魅力があります。


また、今回は載せていませんがコロナ禍でもしっかり増配した高配当ETFもありますので自分の投資方針に合った高配当ETFに投資をするのが一番かと思います。





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