【SPYV】今後のバリュー株トレンドを見越して頭の片隅に置いておきたいETF
休日は早起きしてトーストとコーヒーを飲みながらdマガジンで好きな雑誌を読むほんのひと時が大好きないなかのです。
過去にバンガード社運用の【VTV】というバリュー株ETFを紹介したことがあるのですが、
今回はステートストリート社運用のバリュー株ETF【SPYV】の基本データについて紹介していきたいと思います。
現在グロース株トレンドな市場ですが、バリュー株とグロース株のトレンドは循環する歴史を辿っているので
今後に備えて視野にいれておきたいところです。
SPYVの基本データとベンチマーク
運用会社:ステートストリート社
正式名称:SPDR®ポートフォリオS&P500®バリュー株式ETF
連動指数:S&P500®バリュー指数
経費率:0.04%
構成銘柄:390
配当月:四半期ごと(3月、6月、9月、12月)
配当利回り:2.69
純資産:5070億円
設定日:2000/09/25
S&P500®指数を構成する銘柄のうち、市場全体と比較して割安と判断される銘柄への分散投資を行う低コストETFとなります。
ベンチマークとなる「S&P500®バリュー指数」は
・株価純資産倍率、
・株価収益率
・株価売上高倍率
の観点からバリュー特性が顕著な銘柄によって構成されています。
不動産投資信託(REIT)も組み入れの対象となっており、同指数は時価総額加重平均型の指数になります。
バリュー株について
バリュー株とは、一般的に、売り上げや利益の成長がさほど期待できないなどの理由から、現時点の株価が本来的な企業価値を考慮した水準に比べて安いと考えられる株式のことです。
割安株とも呼ばれ知名度の低い企業が多いことから、堅実経営を続けているような場合でも、投資家の人気は低いのが一般的です。
通常、バリュー株優位相場とグロース株優位相場は循環すると言われています。
画像もITバブル崩壊から2007年サブプライム・ローン(アメリカの信用度の低い借り手向け住宅ローンのこと)バブルまでは一転してバリュー株優位市場となっています。
2008年のリーマンショック以降はグロース株に転換し、現在もグロース株トレンドは続いていますよね。
SPYV構成セクター
セクター比率トップはヘルスケアと金融、生活必需品セクターなど成熟された企業の多いセクターになっています。
情報技術セクターや一般消費財セクターは割高となっているのか配分比率が低いです。
SPYV上位構成銘柄
こちらがSPYVの構成銘柄上位10社になります。
先ず見てわかるのがGAFAMが上位に組み込まれていないことです。
念のため構成銘柄390社確認しましたがGAFAMは組み込まれていませんでした。
バークシャー・ハサウェイはウォーレン・バフェットが経営する投資会社
ジョンソン・エンド・ジョンソンは月初に新型コロナウイルスワクチン候補の「Ad26.COV2-S」が
ヒト以外の霊長類に対して「SARS-CoV-2」の感染から予防する効果を示したと発表しました。
NYダウから外れたエクソンモービルは高配当株で人気の高い企業ですが、
コロナショック以降エクソンモービルに限らずエネルギーセクターは軒並み決算状況が良くなく株価が思うように回復していない現状にあります。
それ以外の組入企業も米国籍ETFの中で馴染みのある企業ですね。
株価チャート
こちらはSPYVとS&P500の直近の年初からの株価推移になります。
S&P500は年初開始期まで回復し順調に上昇していることが分かります。
一方でSPYVのバリュー株はコロナショック以降も思うように回復してなく年初期よりも落ち込んでいることが分かりますね。
トータルリターンと配当利回り
2014~2019年コロナ前のトータルリターン
・SPYV=バリュー株
・SPY=S&P500
・GLD=金
・SPYG=グロース株
をコロナショック前の段階でのトータルリターンを比較しています。
米国市場全体が好調に右肩上がりで成長していたため、SPYG>SPY>SPYV>GLDの順でリターンが大きくなっています。
2015年~2020年コロナ後トータルリターン
コロナショック後となるとリターンの状況が変わります。
安全資産である金に資金が流入していったこともあり金の価格が大幅に上がりました。
結果として、SPYG>SPY>GLD>SPYVの順でトータルリターンが大きくなっています。
今世界が金融緩和をしている状態ですんでしばらくは株式に資金が入りまだ上がっていくとは思いますが、
来年の2月頃にどうなるかです。
(毎年2月は株式市場が落ち込む傾向にあること+コロナ禍での経済指数と実体経済の乖離が顕著に表れてくるのでは?と考えています)
数値でみるとSPYVは設定来から平均して5%前後のリターンは生んでいることが分かります。
配当利回り
一般的にグロース株は配当をあまり出さず企業の成長のため設備投資に資金を回します。
一方でバリュー株は成熟している企業が多いため、投資家に配当金という形で資金を出す傾向にあります。
その特徴が図に表れていますね。
まとめ
・S&P500の中のバリュー株で構成される
・経費率0.04%
・成熟した大型企業が多いため、インカムゲインも期待出来る
今はグロース株優位市場ということもあり直ぐにキャピタルゲインを期待することは出来ませんが、今後バリュー株へトレンドが変わった時に大きなリターンを見込める可能性があります。
また構成される企業は成熟している企業が多いため配当によるインカムゲインを期待できるETFでもあります。
ただ、S&P500の中から390社が選ばれ構成されています。つまり、SPYVはS&P500を構成する銘柄の7割超で構成されていることになります。
この点をどう考えるかが肝になるETFかもしれません。
個人投資家によったらS&P500連動のSPYやVOOで十分と見れます。
そのため、個人投資家にとってはS&P500とは別のベンチマークを採用しているVTVやVUGを採用している投資家の方が多いですね。
やはり運用会社によって細かい所が違ってくるので一つ一つ見ていくのは楽しいですね。
自分に合った投資先を見つける手助けになればと思います!
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