バリュー株ETFの【VTV】と【SPYV】の比較
こんばんは、いなかのです。
今回は、バンガードが運用するバリュー株ETFの【VTV】とステートストリートの運用するバリュー株ETF【SPYV】の比較を紹介をしていきます。
VTVとSPYVの基本データ
VTV
運用会社:バンガード
名称:バンガード・米国バリューETF
ベンチマーク:CRSP USラージキャップ・バリュー・インデックス
直近配当額:0.789200
直近配当利回り:2.59%
組入銘柄数:329
分配月:年4回
経費率:0.040%
純資産:6.4兆円
設定日:2004年1月26日
SPYVの基本データ
運用会社:ステートストリート
名称:SPDR ポートフォリオS&P 500 バリュー株式ETF
ベンチマーク:S&P500®バリュー指数
直近配当額:0.194014
直近配当利回り:2.20%
組入銘柄数:438
分配月:年4回
経費率:0.040%
純資産:7730憶円
設定日:2000年9月25日
VTVとSPYVの比較
①連動指数の違い
②組入上位銘柄
③セクター比率
①連動指数の違い
米国株式市場の大型株式全体の中から、過去の実績や数値をスコア化しバリュー株の特性を持つ銘柄で構成されています。
この指数は米国株式全体の中からというのが大きな特徴です。
S&P500®指数を構成する銘柄のうち、市場全体と比較して割安と判断される銘柄への分散投資を行う低コストETFです。
ステートストリートのスコアリング基準を用いて、S&P500の中からバリュー株特性を持つ銘柄で構成されている点が特徴になります。
大雑把な選び方としてどちらも経費率が0.040%のため、米国株式市場全体の中から大型バリュー株に投資をしたいなら【VTV】を。
S&P500からよりバリュー特性の強い銘柄に投資をしたいなら【SPYV】になります。
組入上位銘柄
【VTV】の組入銘柄数は329に対して、【SPYV】は428です。
インデックスの方針は違いますが、大体上位銘柄は似ていますね。
基本的にバリュー株は成熟しつくした企業が多く、売り上げや利益の成長がさほど期待できないなどの理由から、
現時点の株価が本来的な企業価値を考慮した水準に比べて安いと考えられるています。
割安株とも呼ばれ知名度の低い企業が多いことから、堅実経営を続けているような場合でも、投資家の人気は低いのが一般的です。
セクター比率
金融やヘルスケアのような成熟した企業が多いセクター上位を占めています。
細かな違いはありますが、セクター比率も似た比率をしています。
トータルリターン
こちらは2015年1月から2021年1月までのトータルリターンとなっています。
ボラティリティに差はありませんが、トータルリターン面でVTVの方が僅かにいいですね。
ちなみに、SPYVの株価は「35.24ドル」、VTVは「122.16ドル」のため、1口購入単価はSPYVの方が安いです。
最後に
投資市場のトレンドは常に変化します。現状グロース株トレンドが10年近く続いていますが、
もしかするとコロナ禍を気にバリュー株へトレンド変換が起きないとも限りません。
その際に、バリュー株ETFの選択肢を増やすためにも今のうちに特徴だけ知っておきたいですね。
自ポートフォリオにてS&P500内への投資に偏りすぎていると思う方は【VTV】ですし、そうではない方は【SPYV】でいいかと思います。
経費率に違いもありませんし、トータルリターンに大きな差もありませんでした。
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